尿中L型脂肪酸結合蛋白 略 称 尿L-FABP
担当検査室 生化学( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 2~4時間 結果報告時間(至急) 90分
検査目的 尿中のL型脂肪酸結合蛋白(尿L-FABP)の測定。測定結果は、尿細管機能障害の程度を反映し、尿細管周囲の微小循環障害(虚血)の判定、糖尿病性腎症の病期進行や治療効果の判定、急性腎障害(AKI)の重症化リスク判別に用いられる。
臨床的意義 尿中L型脂肪酸蛋白(尿L-FABP)は、腎臓の近位尿細管に発現する分子量14kDaの蛋白で、エネルギー代謝や脂質代謝に重要な働きをしていると考えられている。近位尿細管が虚血や酸化ストレスの負荷を受けると発現が増強し、尿中への排出が増加する。組織障害が進行する前のストレスの程度を反映するバイオマーカーである。
異常値所見 <高値を示す疾患>     
糖尿病性腎症、糖尿病、慢性腎臓病、AKI
<関連検査項目>   
クレアチニン、尿中微量アルブミン
保険情報 適用あり。
採取容器名 白栓スピッツ
サンプルの種類 尿
ただしその他材料は参考値とする。

検査法(最新) ラテックス凝集比濁法 2018/12/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・ラテックス凝集比濁法(LABOSPECT006)
・8.6μg/gCr 以下
・r=0.927、y=0.971x-0.394(x:外注、y:ノルディアL-FABP)