アルカリフォスファターゼ染色 |
略 称 |
NAP |
担当検査室 |
血液( TEL:2425,2751 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1日~1週間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
アルカリフォスファターゼ(ALP)は、血液細胞において主に成熟好中球の細胞質に豊富に含まれている酵素であり、好中球アルカリフォスファターゼ(NAP)とよばれている。
このNAP活性は各種の疾患、病態によって増減することから、これをNAPスコアとして半定量的に検索することで血液疾患などの補助的診断や間接的な疾患鑑別として用いられている。 |
臨床的意義 |
NAPスコアは低値、また高値を呈する疾患をそれぞれ認めるが、前者の方が臨床的意義は高い。
生理的条件での変動では、妊娠で高値、女性は男性よりも高値、また小児は成人よりも高値で、高齢者では低値傾向となる。 |
異常値所見 |
- 【高値を示す疾患】
- 慢性骨髄性白血病(急性転化)、慢性好中球性白血病、類白血病反応、再生不良性貧血、真性赤血球増加症、炎症による活性化、細菌感染症、骨髄繊維症、多発性骨髄腫
- 【低値を示す疾患】
- 慢性骨髄性白血病(慢性期)、発作性夜間ヘモグロビン尿症、二次性赤血球増加症、先天性低ホスファターゼ血症、ウイルス性疾患、一部の骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病(特に8;21転座例)
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保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
紫栓EDTA2K入り採血管 |
サンプルの種類 |
EDTA-2K加末梢血
採取量
1~2mL |
測定日情報 |
適時 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする。 |