ループスアンチコアグラント定量 略 称 LA
担当検査室 血液( TEL:2425,2751 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1日~1週間 結果報告時間(至急) -
検査目的 血漿中のループス抗凝固因子の検出。
臨床的意義 LAは、個々の凝固因子の活性を抑制することなく、試験管内でリン脂質依存性の凝固反応を阻害する免疫グロブリンである。LAの対応抗原は、カルジオリピンやホスファチジルセリンなどの陰性荷電リン脂質、β2グリコプロテインⅠ/CL複合体、プロトロンビン/PS複合体など多様であることが知られている。LAはSLE以外にも様々な疾患で陽性になることがある。LA保有患者では試験管内反応でのリン脂質依存性凝固因子が延長するが通常出血傾向は認めず、むしろ逆説的に血栓症を呈する症例がある。
異常値所見 <陽性を示す疾患・病態>
SLE、SLE以外の自己免疫疾患、悪性腫瘍、ITP、薬剤性(クロルプロマジン、プロカインアミド、キニジンなど)、重症感染症、抗リン脂質抗体症候群(APS)、後天性免疫不全症候群
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 黒栓クエン酸Na入り採血管
サンプルの種類 クエン酸血漿

採取量:ネオチューブPET(ニプロ)の場合、採血量:1.8mL
インセパックⅡ―W真空密封型採血菅(SEKISUI)の場合、採血量:0.9mL
患者準備,採取・提出上の注意 採取量厳守
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする。

抗凝固療法時には,鑑別困難。
その他情報 <関連検査項目>
・APTT

検査法(最新) 希釈ラッセル蛇毒試験法 2000/03/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) (-)
検査法(前回) リン脂質の増加による中和試験 1997/11/15 ~ 2000/02/29
臨床参考値(前回) (-)
検査法(前々回) D-KPTT,KPTT,RBNT  ~ 1997/11/14
臨床参考値(前々回)