第ⅩⅢ因子 |
略 称 |
F-13 |
担当検査室 |
血液( TEL:2425,2751 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1時間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
血漿中の第ⅩⅢ因子の測定 |
臨床的意義 |
血液凝固第ⅩⅢ因子(FⅩⅢ)はフィブリン安定化因子とも呼ばれているトランスグルタミナーゼで、フィブリンのγ鎖間、α鎖間に架橋をもたらし、安定なフィブリン塊を形成する作用を有している。また、FⅩⅢはフィブリン以外にもフィブロネクチン、コラーゲン、α2-プラスミンインヒビターなど数多くの基質に作用することから、止血作用に働くばかりでなく、線溶、創傷治癒などに大きな影響を及ぼしていることが推測されている。
FⅩⅢの先天性欠乏症は、臍帯出血、創傷治癒不全、深部出血などの出血傾向を主な特徴とする疾患を引き起こし、また、後天的欠乏症はDIC、重症肝障害、悪性腫瘍、白血病などにみられることから、その診断の補助として、FⅩⅢの測定の有用性が認められている。また、FⅩⅢ低下症例では、FⅩⅢ製剤による治療も行われており、治療の経過観察のために、FⅩⅢが測定されている。 |
異常値所見 |
【低値】
先天性第ⅩⅢ因子欠乏症、DIC、巨大血管腫、重症肝疾患、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、手術後 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
黒栓クエン酸Na入り採血管 |
サンプルの種類 |
クエン酸血漿
採血量:1.8mL |
患者準備,採取・提出上の注意 |
採取量厳守
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする。 |
測定に及ぼす諸因子 |
ミエローマ検体、異好抗体検体等で誤差を生じる場合がある。 |