第Ⅷ因子 |
略 称 |
F-8 |
担当検査室 |
血液( TEL:2425,2751 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1日~1週間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
血液凝固因子第Ⅷ因子活性の定量 |
臨床的意義 |
分子量約33万の糖蛋白質で、血漿中濃度は約100ng/mLと血液凝固因子中最も低い。
血漿中では第 Ⅷ因子とVWFが複合体を形成して循環している。
第Ⅷ因子は補因子の前駆体であり、第Ⅷ因子/VWF複合体は、トロンビンやⅩaにより第Ⅷ因子が活性化されて補因子であるⅧaとなり、VWFから遊離する。
Ⅷaは活性化第Ⅸ因子(Ⅸa)、第Ⅹ因子、Ca2+とともに活性化血小板膜上(酸性リン脂質を含むリン脂質膜)で第Ⅹ因子活性化複合体(Ⅹnase:テンナーゼ)を形成し、第Ⅹ因子の活性化速度を著しく促進させる補酵素として働く。 |
異常値所見 |
<低下する疾患・病態>
・先天性;血友病A(重症型<1%、中等度型1~5%、軽症型5~20%)、VWD
・後天性;第Ⅷ因子インヒビター(血友病A、自己免疫疾患、分娩後など)、DIC
<増加する疾患・病態>
・後天性;運動、妊娠、甲状腺機能亢進症、糖尿病、クッシング症候群ほか |
保険情報 |
適用あり
|
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
黒栓クエン酸Na入り採血管 |
サンプルの種類 |
クエン酸血漿
採血量 1.8mL |
測定日情報 |
随時 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
採取量厳守
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする。
不安定な凝固因子もあるため、採血後、検体はただちに提出 |
測定に及ぼす諸因子 |
弱い凝固因子抗体保有検体やループスアンチコアグラント陽性検体では、抗凝固因子抗体や抗リン脂質抗体が測定系に影響を与えるために、凝固因子活性は見かけ上低値を示すことがある。
この際、希釈倍率が高くなるほど凝固因子活性の成績は比較的上昇し、凝固一段法の原理上、正確な成績は得られない。 |
その他情報 |
<関連検査項目>
・APTT |