アンチトロンビン活性 略 称 AT3
担当検査室 血液( TEL:2425,2751 ) 至急指定
時間外 あり
結果報告時間(普通) 2時間~3時間 結果報告時間(至急) 30分~1時間
検査目的 血漿中アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)の測定。
臨床的意義 アンチトロンビン(AT)は主としてトロンビン、Ⅹa、Ⅸaなどの活性型凝固因子(セリンプロテアーゼ)に対して1:1の複合体を形成し凝固因子活性を阻害する。ATの活性型凝固因子阻害作用は、ヘパリンによって著しく促進されるが血中のATが基準値の50%以下に低下するとヘパリンの作用が減弱するとされている。ATは肝臓で生産され、血管外にも広範に分布してる。血中AT濃度の測定はDIC、肝疾患などのほか血栓症、凝固亢進状態、ヘパリン療法時などの検査として重要である。またAT先天性欠乏症ではATが種々の程度に低下しており、深部静脈血栓症などの血栓症をきたす。
異常値所見 [高値]
先天性凝固因子欠乏症:血友病A、血友病B、第Ⅶ、Ⅴ因子欠乏症
後天性:急性肝炎、腎移植、薬剤投与(抗凝固剤、蛋白同化ステロイド)
[低値]
生理的な低下:妊娠、新生児
先天性AT欠乏症(常染色体優位)
後天性:DIC、慢性肝疾患(肝硬変など)、心筋梗塞、敗血症、広汎な外傷・熱傷、外科手術後、静脈血栓症、悪性腫瘍、動脈硬化症、糖尿病、溶血性尿毒症症候群、ホモシスチン尿症、薬剤投与(避妊薬、ヘパリン、L-アスパラギナーゼ)
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 黒栓クエン酸Na入り採血管
サンプルの種類 クエン酸血漿

採取量:ネオチューブPET(ニプロ)の場合、採血量:1.8mL
インセパックⅡ―W真空密封型採血菅(SEKISUI)の場合、採血量:0.9mL
患者準備,採取・提出上の注意 採取量厳守
凝固していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする。
その他情報 [関連検査項目]
・PT
・APTT

検査法(最新) 合成基質法 2019/03/11 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 80.0~130.0%
検査法(前回) 合成基質法 2004/07/01 ~ 2019/03/10
臨床参考値(前回) 79.0~117.0%
検査法(前々回) 合成基質法 1997/07/14 ~ 2004/06/30
臨床参考値(前々回) 83.5~112.9%
CA-6000




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2019/03/11 2099/12/31     80.0-130.0 80.0-130.0
1 2004/07/01 2019/03/10 15歳0ヵ月   79.0-117.0 79.0-117.0
2 1988/10/01 2004/06/30     79.5-112.7 79.5-112.7
3 1900/01/01 1988/09/30     83.5-112.9 83.5-112.9