臨床的意義 |
マラリアはハマダラカによって媒介される、熱帯、亜熱帯の発熱性疾患である。
蚊の唾液とともに人体に侵入した原虫は、肝細胞内で10~14日間増殖の後、流血中に入って赤血球に感染し、栄養体、分裂小体を経て増殖を繰り返す。その結果、原虫の増殖サイクルによって、3日ないし4日などの周期的な発熱、悪寒、戦慄症状を呈する。虫体は赤血球内で発育するため、溶血性貧血やビリルビンの上昇といった所見がみられる。
マラリアには次の4種類が知られている。
潜伏期
熱帯熱マラリア 約12日
四日熱マラリア 約1ヶ月
三日熱マラリア 約2週間
卵形マラリア 約2週間
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