絨毛染色体分染法 |
略 称 |
絨毛染色体分染法 |
担当検査室 |
染色体( TEL:2421 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4週間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
絨毛組織をin-situで培養し、標本作製後G分染法にて処理する。
国際規約(ISCN)に準じバンドパターンを分析し、異常の有無を解析する。 |
臨床的意義 |
一般に流産は全妊娠の約10~15%に発生し、原因としては胎児側要因と母体側要因に分けられ、半数以上は胎児側の染色体異常が原因であると言われている。
流死産絨毛・胎児組織染色体分析では、染色体異常の有無やその種類を診断することができ、分析結果は流死産の原因究明の一助となるだけでなく、その後の妊娠の治療方針を考える上でも有用である。 |
保険情報 |
絨毛染色体分染法(流産既往歴無、自費30,000):保険適応なし、自費30,000
絨毛染色体分染法(流産既往歴無、健保):2553点+397点 |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
紫栓絨毛用採取管(滅菌) |
サンプルの種類 |
サンプル:絨毛組織
必要量:絨毛組織1.0g程度
採取量:絨毛成分を含む組織部分20g程度 |
測定日情報 |
月~金曜日
検体提出が時間外になる場合は、電話連絡が必要 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
保険適応は妊娠22週未満かつ自然流産の既往のある患者であって、流産手術を行った者であること。
妊娠22週未満で上記条件を満たさない場合は絨毛染色体分染法(流産既往なし・自費30,000)のオーダーとする。
培養を行うため無菌的に採取。
滅菌生食中で組織を選別し、2~3回洗浄後、新しい滅菌生食20~30mLを入れた絨毛用採取管に移し速やかに提出する。 |
測定に及ぼす諸因子 |
1) 細菌感染により染色体分裂が阻害される。
2) 母体組織混入により母体の染色体とのモザイクになる場合がある。 |