造血器腫瘍細胞抗原検査 略 称 造血器腫瘍細胞抗原検査
担当検査室 血液( TEL:2425,2751 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1日~3日 結果報告時間(至急) -
検査目的 モノクローナル抗体を用いて細胞膜抗原を解析することにより、腫瘍細胞の起源や由来の分類を行う。
臨床的意義
  1. 形態観察では正常細胞の幼若細胞と区別のつかない腫瘍細胞の存在を明らかにする。
    ある表面抗原を持った細胞亜群が増加している場合、細胞のクローナルな増殖、すなわち腫瘍性増殖を示唆するものと考えられる。
    厳密には、クロナリティの存在を確定できるものの腫瘍性かどうかは臨床所見を総合的に判断する必要があるが、形態観察では区別できない細胞を高感度に検出できる。
  2. 腫瘍細胞の起源を推定する。
    造血幹細胞から種々の系統に分化する際に細胞表面に発現する抗原の種類や発現時期について多くの知見が集積されている。
    腫瘍細胞の表面抗原が明らかになった際には、これらの知見に照らし合わせることにより、腫瘍細胞の起源や分化段階が推定され、詳細な診断と、ひいては患者の治療法の選択につながる。
  骨髄球系     B細胞系     T細胞系    NK細胞系  造血幹細胞系 白血球共通抗原
CD13
CD33
CD14
CD19
CD20
CD10
CD2  CD8
CD3  CD5
CD4  CD7
CD56 CD34 CD45
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 末梢血・骨髄血はEDTA-2K(顆粒) またはヘパリンを用い凝固が阻止された全血検体
リンパ節、組織は生食またはRPMI溶液に浮遊した検体
体腔液、髄液、肺胞洗浄液

採取量
末梢血・骨髄血 1mL以上(最低必要量は細胞数に依存する)
リンパ節・組織 1個以上
体腔液、髄液、肺胞洗浄液 1mL以上(最低必要量は細胞数に依存する)
測定日情報 随時測定

検査法(最新) フローサイトメトリー(蛍光抗体法) 1988/12/07 ~ 現 在
臨床参考値(最新)  
検査法(前回) 蛍光抗体間接法 1983/10/01 ~ 1988/12/06
臨床参考値(前回)