SP-D(肺サーファクタントプロテインD) |
略 称 |
SP-D |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のサーファクタントプロテインD(以下SP-D)の測定 |
臨床的意義 |
SP-Dは、コレクチンファミリーに属する肺サーファクタントタンパク質の1種である。肺サーファクタントは、主に肺胞II型細胞およびクララ細胞で産生され、肺胞表面を覆っている肺胞上皮被覆液の表面張力を抑えて肺胞の虚脱を防止することによって安定した呼吸を維持する他、気道-肺胞系の生体防御機能を担っている。SP-Dの分子量は約43kDaで、N末端側にコラーゲン様ドメイン、アミノ酸からなるネック領域をはさみ、C末端側にはC型レクチンドメインから構成され、トリプルヘリックスを形成した三量体からなるサブユニットが4個集合した十二量体の十字形構造を形成している。SP-Dは、肺に障害がおこると肺組織から循環血液中に漏出するため、血中濃度は肺組織の障害の程度を反映すると考えられ、肺胞蛋白症、間質性肺炎などの補助診断に有用な肺特異的診断マーカーとして血中濃度の測定が行われている。また、SP-Dは間質性肺疾患の病勢の把握及び予後予測因子としても有用であるとされている。 |
異常値所見 |
<高値を示す疾患>
肺胞蛋白症,特発性間質性肺炎,膠原病性間質性肺炎,間質性肺炎,全身性強皮症 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清、血漿、その他(穿刺液など)
その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:300μL |
測定日情報 |
毎日 |
その他情報 |
検査法履歴
・2020.2.10~SRL→LSIへ
・2020.10.1~EIA法→CLEIA法
・2024.1.31委託中止(化学検査室で実施) |