IDH1/2遺伝子解析(グリオーマ) 略 称 IDH1/2(グリオーマ)
担当検査室 病理( TEL:2426,2478 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) - 結果報告時間(至急) -
検査目的 神経膠腫(グリオーマ)における遺伝子変異である、IDH1 R132およびIDH2 R172を解析しています。
急性骨髄性白血病(AML)患者でみられるIDH2の遺伝子変異は測定できませんのでご注意ください。
臨床的意義 IDH1/2は、クエン酸回路にてイソクエン酸とα-ケトグルタル酸を相互変換する酸化還元酵素であり、突然変異(IDH1遺伝子のコドン132、IDH2遺伝子のコドン172)により、α-ケトグルタル酸をD-2-ヒドロキシグルタル酸に変換します。
この野生型のIDHでは存在しないD-2-ヒドロキシグルタル酸が、がん化を引き起こすといわれています。
神経膠腫(グリオーマ)は、脳の神経細胞を支える神経膠細胞から生じる悪性腫瘍の総称です。
神経膠腫のうち、特に星細胞腫、乏突起神経膠腫では、IDH1/2遺伝子の点突然変異が高頻度に認められることが知られています。
2016年にWHOの脳腫瘍診断体系が改訂され、神経膠腫に関しては従来の組織学(形態学)的分類(第4版, 2007年)中心から、遺伝子異常に基づいた分類(改訂第4版, 2016年)へと変化しました。
日本でも2018年に改訂された脳腫瘍取扱い規約(第4版)に、IDH1/2遺伝子解析を含む診断アルゴリズムが掲載されており、本検査は神経膠腫の診断や予後予測において有用です。
保険情報 適用なし
オーター情報 入力可、SRLへ委託
採取容器名 採取容器なし(表示あり)
患者準備,採取・提出上の注意 病理標本番号をオーダコメントに入力する。
印刷したオーダラベルと指示ラベルを病理検査室に提出する。
その他情報 ・2022.11.28よりオーダリング開始。
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