HBc抗体 略 称 HBc抗体
担当検査室 免疫血清( TEL:2497 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~2日 結果報告時間(至急) -
検査目的 血清または血漿中のB 型肝炎ウイルスコア抗体(HBc 抗体)の検出(B 型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断の補助等)
臨床的意義 HBc抗原に対する抗体であり(主にIgG型)感染の比較的早期から血中に出現し、長年月持続する。HBV感染者を既往者も含めて最も広く拾い出す検査である。既往感染者は低抗体価で、通常HBs抗体も同時に陽性である。HBVキャリアでは通常高抗体価であるが、肝炎を経験していない症例では低抗 体価陽性または陰性である。従来よりHBc抗体を低抗体価と高抗体価に分けることによりHBV感染状態の把握を行ってきた。しかし、その後の研究や測定系の進歩によりこの分類の意義は失われている。具体的には、HBV感染の判定にはHBs抗原の精密測定が、また急性肝炎かキャリアの急性増悪かの鑑別には後述のIgM-HBc抗体の測定が優れている。臨床的には、HBc抗体は定性レベルで陽性か陰性かの判定が重要である。すなわち、HBs抗原陰性で HBc抗体陽性の場合は、HBs抗体の有無にかかわらずHBVの既往感染であることを示す。このような症例では、体内にHBVが潜伏感染していることが最近の研究で明らかとなっている。健常者では、宿主の免疫能によりHBV増殖が抑えられているので臨床上全く問題は生じない。しかし、何らかの要因により宿主の免疫能が低下すると、HBVが再増殖しB型肝炎が再燃することがあるので注意が喚起されている。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 茶栓分離剤入り採血管
サンプルの種類 血清、血漿
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量:450μL
測定日情報 土曜日を除く毎日測定

検査法(最新) CLIA法(ARCHITECTi2000SR) 2012/09/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 1.00 S/CO未満
検査法(前回) FEIA法(AxSYM) 2001/02/01 ~ 2012/08/31
臨床参考値(前回) (-)<40.0%≦(±)<60.0%≦(+)

<原血清>
r=0.992
y=1.062x-7.415 (x:IMx y=AxSYM)
<200倍希釈>
r=0.981
y=1.036x+2.397 (x:IMx y=AxSYM)
検査法(前々回) FEIA法(IMx) 1991/06/17 ~ 2001/01/31
臨床参考値(前々回) (-)<40.0%≦(±)<60.0%≦(+)
2000年12月25日~現在:原血清で40%以上(±または+)の場合のみ200倍希釈の測定を実施

以前は「その他」参照




MegaOak基準値マスタ一覧

世代 開始日 終了日 開始年齢 終了年齢 基準日(男) 基準日(女)
0 2018/10/01 2099/12/31     <1.00 <1.00
1 2012/09/01 2018/09/30     0.00-0.99 0.00-0.99
2 1900/01/01 2012/08/31     <60.0 <60.0