(1→3)-β-D-グルカン |
略 称 |
B-D-グルカン |
担当検査室 |
免疫血清( TEL:2497 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1~3日 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
血漿中の(1→3)-β-D-グルカンの測定 |
臨床的意義 |
(1→3)-β-D-グルカンは真菌全般の細胞質の骨格を構成する成分で、その検出によって原因菌種の特定はできないが、真菌症全般について検出可能であり、血中に長くとどまることなどから深在性真菌症のスクリ-ニング法として現在最も多く利用されている。代表的な疾患としてカンジダ症、アスペルギルス感染症、ニュ-モシスチス症などが挙げられる。ただし、ムコ-ル(Mucor属、Rhizopus属を含む接合菌)、Cryphococcus属は細胞壁に(1→3)-β-D-グルカンをもたないため、上昇しない。また、β-D-グルカンは血液製剤(アルブミン、グロブリン)の使用、ガーゼの使用、セルロ-ス透析膜を用いた血液透析などで偽陽性となる。 |
異常値所見 |
<陽性を示す疾患>
真菌感染症(カンジダ症、アスペルギルス感染症、ニュ-モシスチス症など) |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
EGチューブ(P) |
サンプルの種類 |
血漿
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする。
必要量: 150μL
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測定日情報 |
月~金曜日測定
検体提出:12時まで以後の提出は次回測定となる。
至急扱いの場合は、電話連絡する。(2497へ連絡) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
無菌的に採血し,汚染に十分注意する。
採血時,採血管の開栓不可。
採血後,直ちに提出する。
溶血していた場合、必要に応じて再採血の依頼をする |
検査上の注意 |
汚染に十分注意する。
その他穿刺液等の材料は緑栓スピッツでの提出とする。 |
測定に及ぼす諸因子 |
材料がその他の場合は参考値とする。 |
その他情報 |
・検査法履歴
1996/01/04~2004/05/05 発色合成基質法(ファンギテックGテスト)
臨床参考値 10pg/mL> (-)、 20pg/mL≦(+)
2004/05/06~2005/06/30 発色合成基質法(ファンギテックGテストMK)
臨床参考値 <20pg/mL
2005/7/1~2012/11/30 発色合成基質法(ファンギテックGテストMK改良前試薬)
臨床参考値 <20pg/mL
2012/12/01~中国産カブトガニ血球成分から米国産カブトガニ血球成分を用いた
試薬へ変更 |