血清補体価 |
略 称 |
CH50 |
担当検査室 |
免疫血清( TEL:2497 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2~4時間 |
結果報告時間(至急) |
90分 |
検査目的 |
血清中CH50の測定 |
臨床的意義 |
補体は局所における産生も報告されているが、主に肝臓で産生される急性期相反応物質であり、感染症をはじめとした多くの炎症性疾患で産生が亢進しCH50(C3、C4も)は高値を示す。したがって、不明熱患者のように診断未確定で炎症性疾患が疑われるときに、まずCH50の上昇を予測して確認のために測定すべきである。また腎疾患あるいは膠原病・アレルギー疾患などで、特に免疫複合体の関与が疑われたときには、CH50の低下がみられれば診断がある程度絞り込めるために測定する。さらに反復する感染症などで免疫不全が疑われたときに補体欠損症を鑑別するためにCH50を測定する。 |
異常値所見 |
高値:関節リウマチ,大型血管炎,感染症
低値:肝硬変,全身性エリテマトーデス(特にループス腎炎),悪性関節リウマチ,播種性血管内凝固症候群,急性糸球体腎炎,膜性増殖性糸球体腎炎,
血液透析,補体成分欠損症,血管神経性浮腫(遺伝性・後天性)、C1インヒビター欠損症 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
ピンク栓プレーン管 |
サンプルの種類 |
血清、その他
*その他穿刺液等の測定値は参考値とする
サンプリング量;300μL |
患者準備,採取・提出上の注意 |
・採血後直ちに提出
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検査上の注意 |
・血清分離後直ちに-80℃で保存 |
測定に及ぼす諸因子 |
・採血後放置によって低値となる。
・Cold activationによって低値となる。この場合は,ピンク栓採血管に採り37℃に温めたものを提出する。
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その他情報 |
・妊娠中は値が上昇することがある。 |