インターロイキン 6 |
略 称 |
IL-6 |
担当検査室 |
生化学( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
- |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血清中のIL-6の測定 |
臨床的意義 |
ヒトIL-6(Interleukin-6)は、Th2細胞、マクロファージ、繊維芽細胞、メサンギウム細胞
などが産生する26kDの糖蛋白である。その機能は多彩で、 免疫系のみならず神経、造血系細胞
肝臓、腎臓、皮膚、骨組織などに及んでいる。以前はB細胞刺激因子、肝細胞刺激因子、ハイブリドーマ
増殖因子、 などと呼ばれていた。免疫系では、B細胞の分化、ミエローマ細胞の増殖因子として
機能している。RA患者の間節液では、IL-6はIL-1、IL-8、TNF-αなどのサイトカインとともに検出
されることや、SLE患者血清中でIL-6の増加が認められることより、自己免疫の発症にも関わっていると
思われる。IgA腎症などの 糸球体腎疾患では尿中IL-6が高値を示し、IL-6の測定が経過指標として
用いられている。その多彩な機能から考えられるように、IL-6受容体は免疫系を はじめとして多くの
細胞に発現している。Α鎖(分子量80kDa)とβ鎖(分子量130kDa;gp130とも呼ばれる)から形成
されている。前者はサイトカインの結合に、後者はシグナル伝達に寄与している。 |
異常値所見 |
多発性骨髄腫、川崎病、関節リウマチ(RA)、心房内粘液腫、メサンギウム増殖性腎炎、敗血症、髄膜炎、AIDS、骨粗鬆症、移植後拒絶反応、炎症性疾患 |
保険情報 |
病院負担検査 |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
茶栓分離剤入り採血管 |
サンプルの種類 |
血清または血漿
*その他の材料の測定値は参考値とする。
サンプリング量;310μL |
測定日情報 |
毎日測定 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
検体採取後、直ちに提出する。 |
検体保存情報 |
検体を保存する場合は-20℃以下で凍結保存する(冷蔵不可)
検体の安定性;室温で3時間、 -20℃以下で5日間は安定 |