甲状腺エコー+エラスト 略 称 甲状腺、エラスト
担当検査室 超音波検査室( TEL:2237 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 20~60分
結果報告時間(至急) 30分
検査目的 ・甲状腺超音波
 1) びまん性甲状腺腫の有無、活動性の評価
 2) 炎症の有無
 3) 甲状腺結節の有無、形状・内部性状から組織型の推定
 4) 超音波ガイド下細胞診の部位確認
 5) 副甲状腺腫大の有無
・エラストグラフィ
 プローブを体表に軽く押し当て,関心部位にひずみ(変形率)を生じさせる。この組織のひずみを超音波エコー信号から
 解析し、そのひずみ分 布をリアルタイムで画像化し、組織の硬さを推定する。
臨床的意義 ・限局性疾患の鑑別(良悪性結節の鑑別,嚢胞性実質性の鑑別など),診断。
・び慢性疾患(甲状腺機能亢進症,亜急性甲状腺炎,橋本病など)の病態診断,治療効果判定に有用。
・エラストグラフィの診断基準(日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺班:甲状腺超音波診断ガイドブックより)
  Grade1:Greenをbaseに、redやyellowが混在(ほぼ全体にひずみ)
  Grade2:Greenをbaseに、blueが少し混在(一部にひずみなし)
  Grade3:Greenとblueが混在し、blueの割合が高い(一部にひずみ)
  Grade4:ほぼ全体をblueが占める(ほぼ全体にひずみなし)
   st.ratioは1に近づけばほぼ筋肉と同等の硬さ、1より小さく0に近づくほど柔らかく、逆に大きければ硬い。
保険情報 適用なし
オーター情報 入力可
サンプルの種類 患者(甲状腺・副甲状腺・リンパ節)
測定日情報 ・月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
但し検査受付は16時15分までとする。
受付時刻が16時15分以降になる場合、検査技師2名以上、または医師の随伴で検査を行う。
患者準備,採取・提出上の注意 ・可能な限り首元が出しやすい服装か、脱衣し易い服装で来院してください。
・往診に行く場合には病棟に連絡をして確認する。
・感染のある場合は原則として往診検査とする。
【受入不可】検査が行えない場合や可能な範囲で検査行う場合があります。
・体動が激しく検査に協力頂けない場合。
・頚部に傷がありプローブの圧着が困難な場合。
・頚部に外せない包帯や固定具などがある場合。
・暴言・暴力など職員に危険がおよぶ場合。
検査上の注意 ・エラストの検査機器が限定されるため、検査状況によっては待ち時間が生じる場合があります。
測定に及ぼす諸因子 ・一般的に男性は咽頭の位置が低く、女性に比べると甲状腺が低い位置に存在することが多いため、
 頚部伸展を行っても下極が描出困難な場合がある。
・甲状腺腫大の場合、深部減衰により背側が描出困難な場合がある。
・皮下脂肪や筋肉が厚い場合、減衰により甲状腺が描出困難な場合がある。