エコー肝CH生検 略 称 肝生検、CH生検、生検
担当検査室 超音波検査室( TEL:2237 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 60分(検査時間)
結果報告時間(至急) -
検査目的 肝実質の状態を把握するために、肝実質を穿刺して、組織や細胞を採取し、病理学的に観察、診断する。
肝組織診断のゴールドスタンダードである。
臨床的意義 1)肝疾患の診断
2)確定された疾患の重症度や病勢の把握
3)治療効果の評価
 ・肝機能商大の原因診断
 ・慢性肝炎の進行度診断
 ・アルコール性肝炎の重症度判定
 ・薬剤性肝障害
 ・肝組織培養による不明熱の評価
 ・代謝性疾患(アミロイドーシス、ヘモクロマトーシス、ウイルソン病など)の診断
 ・肝内胆汁うっ滞(原発性胆汁性肝硬変症、原発性硬化性胆管炎)の評価
 ・病原体の培養目的
 ・肝移植後の拒絶反応
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 患者(肝臓)
測定日情報 月曜日の午後、水曜日の午後、木曜日の午前中
緊急の場合は医師の指示に従う。
患者準備,採取・提出上の注意 基本的には月曜、水曜は昼絶食、木曜は朝絶食とする。
月曜施行の場合は、前週の金曜、水曜、木曜は前日までの入院が必須である。
前日までに、施行医は超音波検査にて穿刺ラインを決定し、穿刺部位近傍にマーカーをいれておく。
出血の危険があるため、原則抗凝固薬などは休薬とする。休薬期間は指示医の指示に従う。
【受入不可】検査が行えない場合や可能な範囲で検査行う場合があります。
・体動が激しく検査に協力頂けない場合。
・腹部に傷がありプローブの圧着が困難な場合。
・腹部に外せない包帯や固定具などがある場合。
・暴言・暴力など職員に危険がおよぶ場合。
検査上の注意 原則として、検査施行時間内は、心電図、血圧計をつけ、患者の体調管理、安全管理を十分にして行う。
 下記の場合は禁忌となるが、緊急の場合などは指示医の支持に従います。
  ・出血時間延長(10分以上)
  ・血小板数(5万/m3以下)
  ・血液凝固系低下(ヘパプラスチンテスト40%以下)
  ・腹水貯溜
  ・穿刺ルート上の肝表面に大網がある場合
測定に及ぼす諸因子 呼吸停止困難な場合
体動が大きい場合
体格、肝臓の状態、出血傾向など
その他情報 肝生検の合併症
 ・疼痛
 ・腹腔内出血、肝内血腫
 ・胸腔内出血
 ・胆道出血
 ・肝内血管シャント
 ・胆汁性腹膜炎
 ・感染(菌血症)
 ・気胸
 ・ショック、徐脈 など