エコー肝治療 略 称 治療
担当検査室 超音波検査室( TEL:2237 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 60~150分(検査時間)
結果報告時間(至急) -
検査目的 肝内の腫瘤性病変に対し、経皮的に治療を行なったり、肝膿瘍、胆嚢炎などの炎症性病変部位に経皮的に穿刺し、
内部の膿を吸引して、起因菌の同定などを行なう。
臨床的意義 経皮的局所療法
 ・ラジオ波焼灼療法:針の先から高周波電流(460~480KHz)を流して体内に限局性の熱を発生させ、がん組織を焼く方法
  1回の焼灼で焼ける(熱凝固する)範囲が広く、少ない回数で治療が可能。
経皮的吸引・ドレナージ術
 ・胆嚢、膿瘍、嚢胞ドレナージ術:針を膿瘍、胆嚢内に穿刺し、膿を体外に吸引排出したり、吸引後、チューブを病変部に留置  する方法。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 患者(肝臓、胆嚢、腹腔内、腹水など)
測定日情報 月曜日午後、水曜日午後、木曜日午前。
至急の場合は生検施行医師に相談の上、指示に従う。
患者準備,採取・提出上の注意 基本的には月曜、水曜は昼絶食、木曜は朝絶食とする。
月曜施行の場合は、前週の金曜、水曜、木曜は前日までの入院が必須である。
前日までに、施行医は超音波検査にて穿刺ラインを決定し、マーカーなどをいれておく。
出血の危険があるため、原則抗凝固薬などは休薬とする。休薬期間は指示医の指示に従う。
緊急を要する場合には主治医、施行医の指示に従う。
【受入不可】検査が行えない場合や可能な範囲で検査行う場合があります。
・体動が激しく検査に協力頂けない場合。
・腹部に傷がありプローブの圧着が困難な場合。
・腹部に外せない包帯や固定具などがある場合。
・暴言・暴力など職員に危険がおよぶ場合。
検査上の注意 原則として、検査施行時間内は、心電図、血圧計をつけ、患者の体調管理、安全管理を十分にして行います。
 下記の場合は原則として禁忌となる。
  ・出血時間延長(10分以上)
  ・血小板数(5万/m3以下)
  ・血液凝固系低下(ヘパプラスチンテスト40%以下)
  ・腹水貯溜
  ・穿刺ルート上の肝表面に大網がある場合
 緊急を要する場合には主治医、施行医の指示に従う。
測定に及ぼす諸因子 ・呼吸停止困難な場合
・体動が大きい場合
・体格、肝臓の状態、出血傾向など
・病変の位置、採取病変の個数など
・患者の状態など
その他情報 経皮的治療の合併症
・出血
・臓器損傷
・敗血症
・腹膜炎・胸膜炎・周囲の炎症
・気胸や胸水貯溜など