バルプロ酸(デパケン錠) 略 称 バルプロ酸
担当検査室 薬物血中( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~2日 結果報告時間(至急) 120分
検査目的 薬物血中濃度の測定
臨床的意義 バルプロ酸(VPA)は抗てんかん薬としてだけでなく、躁うつ病にも用いられる。
VPAは血中濃度の増加に伴い蛋白結合率が低下するため、投与量の増加に伴い濃度変化は緩やかとなる。
遊離VPA濃度5~15μg/mLは総濃度50~100μg/mLに相当し、中毒発現濃度は総濃度100~120μg/mL以上といわれている。
VPA投与患者にカルバペネム系薬物を併用すると短期間でVPAの血中濃度が低下し、痙攣が再発すると報告されている
この場合バルプロ酸ナトリウムの増量では対応できないためどちらかを他の薬剤に変更する必要がある。
またカルバペネム系薬物を中止しても、その影響は数日間残存するので注意が必要である。
・抗てんかん薬
薬剤については医薬品情報検索(DICS)を参照
異常値所見 高値:サリチル酸性剤、エリスロマイシン、シメチジン、クロバザムの併用
低値:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドンとの併用、妊娠、カルバペネム系薬剤との併用
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 ピンク栓プレーン管
サンプルの種類 血清または血漿
*その他の材料の測定値は参考値とする。

サンプリング量;150μL
測定日情報 ・毎日測定
検査上の注意 ・採血量;2mL
・解析ありオーダの場合はメモラベルを検体と一緒に必ず提出
・メモラベルには記入漏れのないようにお願いします。

検査法(最新) CLIA法(ARCHITECTi2000SR 2012/09/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) 基準値と中毒域は薬物血中濃度HPを参照

     r=0.975
   y=0.93x-0.93
   (x:AxSYM)
検査法(前回) FPIA法(アキシム) 2002/12/05 ~ 2012/08/31
臨床参考値(前回) ・検査科で測定
基準値と中毒域は薬物血中濃度HPを参照
検査法(前々回) FPIA法(TDX)  ~ 2002/12/04
臨床参考値(前々回) 薬品試験室で測定