炭酸リチウム(その他) |
略 称 |
炭酸リチウム |
担当検査室 |
薬物血中( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
1~2日 |
結果報告時間(至急) |
120分 |
検査目的 |
血清又は血漿中のリチウムの測定 |
臨床的意義 |
炭酸リチウム(lithium carbonate)は精神科領域で躁鬱病(双極性障害;bipolar disorder)の患者の治療によく使われている。 成人の炭酸リチウムの1日投与量は200~1200mgである。リチウムは血漿タンパクと結合せず、細胞内に広く分布し、腎臓から排泄され、 腎機能の低下や腎機能に影響する薬物の併用により血中濃度が上昇する。またリチウムの消失は体内ナトリウム量(過剰、枯渇)にも影響される。 リチウム製剤
薬剤については医薬品情報検索(DICS)を参照 |
異常値所見 |
高値:電解質異常(特にNaの低下)
腎機能低下(クレアチニンクリアランスの低下)
急性躁状態、甲状腺機能の低下、脱水 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
ピンク栓プレーン管 |
サンプルの種類 |
血清または血漿
*その他の材料の測定値は参考値とする。
サンプリング量;200μL |
測定日情報 |
・毎日測定で、緊急は検体到着後1時間 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
・朝の服薬前のリチウム血中濃度を測定する。
・甲状腺機能低下;リチウムの副作用により、甲状腺機能低下の可能性がある場合は定期的なチェックをする。
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検査上の注意 |
・採血量;2mL
・解析ありオーダの場合はメモラベルを検体と一緒に必ず提出
・メモラベルには記入漏れのないようにお願いします。 |
その他情報 |
~2002/12/04 外注(原子吸光法) 薬品試験室で担当
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