メトトレキサート(その他) 略 称 メトトレキサート
担当検査室 薬物血中( TEL:2494,2495 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~2日 結果報告時間(至急) 120分
検査目的 薬物血中濃度の測定
臨床的意義 メトトレキサート(MTX)のTDM対象者はメトトレキサート・ロイコボリン救援療法を行う患者、腎障害や相互作用で排泄遅延が考えられる患者である。副作用発現は血中濃度と投与後経過時間に依存しており、48時間以上続くと、重篤な副作用の発現する可能性が高くなるのでロイコボリンの増量投与・ロイコボリン救援投与の延長などの対処を行う。そのため血中濃度が0.05~0.1μmol/L以下の濃度に低下するまでは24時間ごとに血中濃度を測定する。MTXは尿が酸性に傾くと排泄遅延や溶解度の低下が生じ尿細管に析出沈着し重篤な副作用が起こる可能性があるため、常に尿をpH7.0以上に維持し、十分な輸液(100~150mL/㎡/時)を行う必要がある。
薬剤については医薬品情報検索(DICS)を参照
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 ピンク栓プレーン管
サンプルの種類 血清または血漿
*その他の材料の測定値は参考値とする。
測定日情報 ・毎日測定
検査上の注意 ・採血量;2mL
・解析ありオーダの場合はメモラベルを検体と一緒に必ず提出
・メモラベルには記入漏れのないようにお願いします。

検査法(最新) CLIA(化学発光免疫測定法) 2015/05/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・検査科で測定(2002/12/05~)
基準値と中毒域は薬物血中濃度HPを参照
従来法との相関
n=32
r=0.995
y=1.065x-0.0052
x:従来法 y:新法
検査法(前回) FPIA法(TDX;再標準化のためキャリブレータ変更) 2007/09/01 ~ 2015/04/30
臨床参考値(前回) ・検査科で測定(2002/12/05~)
基準値と中毒域は薬物血中濃度HPを参照
r=0.995
y=0.944x+0.03 (x:従来キャリブレータ y:現キャリブレータ)
検査法(前々回) FPIA法(TDX) 2002/12/05 ~ 2007/08/31
臨床参考値(前々回) ・検査科で測定(2002/12/05~)
基準値と中毒域は薬物血中濃度HPを参照
・薬品試験室で測定(2002/12/04まで)