インフリキシマブ定性 |
略 称 |
IFX定性 |
担当検査室 |
薬物血中( TEL:2494,2495 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
60分 |
結果報告時間(至急) |
60分 |
検査目的 |
血清中のインフリキシマブ(遺伝子組換え)の検出(インフリキシマブ投与関節リウマチ患者にお
いて、効果不十分と判断された患者に対する増量等の判断の補助 |
臨床的意義 |
インフリキシマブは関節リウマチ治療薬として初めて承認された生物学的製剤で、TNFを標的とし
た抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤である。関節リウマチ患者では関節滑膜よりTNF-αが大
量に産生され、炎症性細胞浸潤、滑膜増殖、破骨細胞の活性化などにより、局所炎症や軟骨・骨破
壊に関与していることが示唆されている。
インフリキシマブ投与量の増量の有効性及び安全性を比較検討する臨床試験では、症状軽減効果と
トラフ血中インフリキシマブ濃度の関係が評価され、その結果、インフリキシマブの有効性はトラ
フ血清中濃度に依存し、少なくともトラフ血中濃度を1 μg/mL以上に維持する必要があるとされ
ている。インフリキシマブの治療効果が不十分な患者において血中濃度が1 μg/mLに満たない患
者を従来測定法(ELISA法等)に比べ簡易且つ迅速に判別することが可能なため、検査当日に増量
等の治療方針を決定するための指標として有用である。 |
保険情報 |
適用あり
患者1人につき3回を限度として算定 |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
ピンク栓プレーン管 |
サンプルの種類 |
血清200μL |
測定に及ぼす諸因子 |
1)リウマチ因子は500 IU/mLまで、ビリルビンは50 mg/dLまで、乳びは5,000 ホルマジン濁度まで、溶血はヘモグロビン濃度として500 mg/dLまで影響ない。
2)ビリルビン及び溶血が認められる検体では、テストストリップ全体が着色し、赤紫色のライン が判定しにくくなることがある。 |