細胞診検査(一般材料) |
略 称 |
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担当検査室 |
病理( TEL:2426,2478 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
5~7日 |
結果報告時間(至急) |
2~4日 |
検査目的 |
患者より採取された検査材料(喀痰および体腔液、尿、胆汁、膵液等の液体材料)の異型細胞のスクリーニングを行う。 |
臨床的意義 |
細胞学的検査は、組織学的検査と比べて、細胞が得られさえすれば診断が可能であることから検体の採取に制約が少ないため広範な対象に適応でき、さらに患者に対する負担が軽く、標本の作製が簡便・迅速であることも大きな利点となっている。
これらの理由から細胞学的検査は組織学的検査とともに患者の治療方針の決定や、治療経過の観察、予後の推定などに関わる“病理診断”としての重要な位置を占める検査となっている |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可
細胞診依頼箋が必要 |
サンプルの種類 |
・喀痰
・サコマノ液にて保存された喀痰
・尿
・体腔液(胸水、腹水、心嚢水、脳脊髄液)
・胆汁、胆管ブラシ洗浄液
・膵液、膵管ブラシ洗浄液
・気管支洗浄液、気管支ブラシ洗浄液、肺胞洗浄液
・EUS-FNAC穿刺材料
・EBUS-TBNA穿刺材料
・穿刺洗浄液(甲状腺、唾液腺、リンパ節、乳腺、肝臓など)
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測定日情報 |
毎日 |
患者準備,採取・提出上の注意 |
検体の貯法および安定性
①新鮮喀痰は検体採取後、速やかに検体処理を行う。ただし、室温5時間もしくは冷蔵48時間以
内は安定性が保たれる。
②尿は採取後3時間以内に検体処理を行う。
ただし、週末、祝日などに提出された場合は、冷蔵48時間以内は安定性が保たれる。
③体腔液(胸水、腹水、心嚢水、脳脊髄液)は、冷蔵48時間以内は安定性が保たれる。
④胆汁、胆管ブラシ洗浄液、膵液、膵管ブラシ洗浄液気管支洗浄液、気管支ブラシ洗浄液、肺胞洗
浄液、EUS-FNACおよびEBUS-TBNA穿刺材料、穿刺洗浄液(甲状腺、唾液腺、リンパ節、乳腺、肝
臓など)については保存不可、直ちに検体処理を行う。 |
検査上の注意 |
測定できない検体
①長時間室温保存されて、細胞変性をきたしている検体
②細胞量が極端に少ない検体(評価不能となることがある。)
これらの条件に当てはまる場合は、病理検査室から依頼した臨床医または病棟・診療科に連絡をする場合がある。
鏡検検査後の細胞診標本は、陰性標本は10年以上保管を行い、疑陽性、陽性標本は永久保管する。 |
検体保存情報 |
・胆汁、膵液については保存不可、直ちに検体処理を行う。 |