細胞診迅速検査 略 称
担当検査室 病理( TEL:2426,2478 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1時間 結果報告時間(至急) -
検査目的 手術中の患者の患部より採取された細胞診材料における細胞形態学的評価
臨床的意義 手術中に病理組織学的に確認が必要な場合、迅速病理診断がおこなわれるが、同様に細胞診断が 必要な液状検体を対象に細胞診検査がおこなわれる。
呼吸器外科がおこなう肺および縦隔腫瘍切除術における胸水もしくは胸腔内洗浄液、腫瘍穿刺吸引(FNA)、 切除時のステープラー洗浄液、婦人科・外科がおこなう腫瘍切除術における腹水もしくは腹腔内洗浄液などがそうである。
胸水もしくは胸腔内洗浄液、腹水もしくは腹腔内洗浄液は、切除前に胸腔あるいは腹腔内に腫瘍細胞が播種していないか否かの確認することを目的とする。結果が陰性である場合、そのまま手術が継続されるが、疑陽性、陽性の場合、術式が変更されることも少なくない。
病期の決定にも直結する。腫瘍穿刺吸引(FNA)は、切除前に腫瘍であることの確認、腫瘍の組織型の判定を目的とする。
切除時のステープラー洗浄液は、切除の際用いるステープラーを洗浄することにより、 切除断端に腫瘍細胞が存在するか否かの確認を目的とする。陽性の場合、腫瘍が取りきれていない可能性があり、 追加切除が選択される場合もある。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
細胞診依頼箋が必要
採取容器名 注射器
サンプルの種類 ・胸水もしくは胸腔内洗浄液
・腹水もしくは腹腔内洗浄液
・腫瘍穿刺吸引(FNA)
・切除時のステープラー洗浄液
・切除断端捺印
測定日情報 毎日
患者準備,採取・提出上の注意 検体量
・胸水、腹水、腫瘍穿刺吸引(FNA)ではスピッツ1本の内容量(任意)
・胸腔内洗浄液、腹腔洗浄液では100mL(50mLのシリンジ2本)
・ステープラー洗浄液では50mL(それ以下の任意の量でも検査可能)
 提出方法
 検体採取されたら直ちにスピッツ、シリンジ等にて病理検査室へ搬送する。
 なお、検体は原則として全量使用して検体処理し、保存される検体はない。
検査上の注意 測定できない検体
原則として極少量でも検体として取り扱う。但し、鏡検した結果、細胞数が極少数であった場合、報告の際にコメントする。