PD-L1 略 称
担当検査室 病理( TEL:2426,2478 ) 至急指定 不可
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1~3週間 結果報告時間(至急) 4~7日
検査目的 がん組織、細胞中のPD-L1発現率の測定。
臨床的意義 PD-1は、活性化されたT細胞に発現する免疫抑制受容体であり、T細胞の細胞死誘導時に発現が増強される遺伝子として単離・同定された。PD-1が腫瘍細胞に発現したリガンドのPD-L1及びPD-L2と結合することにより、T細胞の免疫機能が抑制され腫瘍細胞が増殖することが報告されている。 このような状況下、PD-1とそのリガンドのPD-L1及びPD-L2の相互作用を阻害し、抗腫瘍免疫反応を活性化させる薬剤の開発が進められている。 ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)は、PD-1とPD-L1及びPD-L2の相互作用を直接阻害するヒト化抗PD-1モノクローナル抗体(IgG4/kappa)であり、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)の阻害作用により、標的リンパ球の機能活性が強化されて腫瘍増殖が抑制され、最終的に腫瘍に対する免疫拒絶反応が促進されると考えられる。 非小細胞肺癌に対するペムブロリズマブ(遺伝子組換え)の開発において、KEYNOTE001(海外第I相試験)では、PD-L1陽性患者及びPD-L1陰性患者を含む223症例に対して、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)の奏効率(ORR)が解析された結果、PD-L1高発現患者(陽性腫瘍細胞の割合:≧50%)61名のORRは41.0%(低発現14.8%、 陰性8.7%、 不明12.1%、 全体20.6%)であった。ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)の投与患者のPD-L1発現レベルにより、期待される臨床効果に違いが示された。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 肺癌、頭頸部癌、食道癌、乳癌、子宮頸癌、他院のパラフィンブロック
測定日情報 毎日
患者準備,採取・提出上の注意 検体量
・目的の細胞が存在する組織切片4μm。
検体の安定性
・ホルマリン固定は室温で行う。組織容量の15~20 倍の10%中性緩衝ホルマリンに浸ける。
検査上の注意 測定できない検体
・目的とする細胞が存在しない検体
・検体の貯法および安定性の条件を満たしていない検体
これらの条件を満たしていない場合は、依頼した臨床医または病棟・診療科に連絡をする。

検査法(最新) 自動免疫染色装置 2018/08/31 ~ 現 在
臨床参考値(最新)