簡易培養検査(カンジダスクリーニング) |
略 称 |
カンジダスクリーニング |
担当検査室 |
細菌( TEL:2424 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2日 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
簡易培地(極東カンジダ培地カンメデュー)を用いた外陰部カンジダの分離培養。 |
臨床的意義 |
カンジダ外陰腟炎の原因菌の大部分はCandida albicans(以下C. albicans)で、他に、Candida glabrata(以下C. glabrata)などがある。これらは消化管や皮膚などの常在菌であり、カンジダ菌が検出されたのみでカンジダ症と判断できない。自他覚所見が出現して初めてカンジダ症ということができる。帯下感、掻痒感(患者は痛痒いと訴える)などの自覚症状とカッテージチーズ様、酒粕様の特有な帯下所見と併せれば概ね判定可能であるが、他の原因菌でも紛らわしい所見を呈する場合や混合感染の場合があるので判定には注意を要する。カンジダ外陰腟炎は、腟内の常在菌が菌交代現象として繁殖し、症状を発現させることによって起こる。誘因としては、抗菌薬内服用後が最も多く、その他に妊娠、消耗性疾患罹患、糖尿病などがある。性感染症としてカンジダ菌は女性から男性に対してはしばしば原因となるが、男性から女性への感染頻度は低いとされている。 |
保険情報 |
適用あり |
サンプルの種類 |
帯下 |
測定日情報 |
ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
1) 婦人科外来で採取。患者に採取方法を十分説明する。
2) 新鮮な膣内容物を滅菌綿棒で直接極東カンジダ培地カンメデューに塗布しキャップをする。
3) 産婦人科外来で採取した検体は、速やかに細菌ウイルス検査室に提出する。
4)検体量:被検物を綿棒で採取する。 |
測定に及ぼす諸因子 |
干渉物質
・ 糸状菌も本培地に発育するが、気走菌糸のある集落をつくるのでカンジダと容易に鑑別できる。
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検体保存情報 |
産婦人科外来で採取した検体は、速やかに細菌ウイルス検査室に提出する。 |