一般細菌塗抹鏡検検査(消化液) 略 称 消化液
担当検査室 細菌( TEL:2424 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 1日 結果報告時間(至急) 30分
検査目的 消化液は採取部位(検体)によって目標菌が異なる。胃液の対象菌種は、Candida sp、胆のう炎、化膿性胆管炎などの胆道感染症においては、無菌的に採取された胆汁であればすべて起炎菌として推定する。
臨床的意義 感染症診療において、胃液(飲み込んだ喀痰を含む)は、喀痰の採取が困難である場合に採取し、抗酸菌染色、グラム染色を行い起炎菌の推定をする。胃液は一般細菌の検査には不適である。無菌的に採取された胆汁であればすべて起炎菌として解釈し、常在菌の混入の恐れがある消化液は起炎菌としての検出頻度が高い菌種を推定する。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 緑栓スピッツ(滅菌スピッツ)
サンプルの種類 ・唾液、胃液、十二指腸液、膵液、胆汁、胆管胆汁(A)、胆のう胆汁(B)、肝胆汁(C)、穿刺胆汁、消化液、分泌液、その他(消化液)。
測定日情報 ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日)
患者準備,採取・提出上の注意 1) 患者に採取方法を十分説明する。
2) 胆管胆汁(A):カテーテルを十二指腸まで挿入し、最初に吸引される液が十二指腸、膵液、胆管胆汁の混じったもので淡黄色を呈している。(A)
3) 胆嚢胆汁(B):25%硫酸マグネシウム溶液をカテーテルから注入すると、胆嚢内の濃縮した褐色の胆汁が排出される。(B)
4) 肝胆汁(C):B胆汁が出尽くすと肝臓から直接胆汁が排出される。(胆汁)
5) 胃液:早朝、患者の摂食前に採取する。経口・経鼻的にチューブを胃に導入する。胃カテーテルから洗浄液を回収する。
6)採取容器は緑栓スピッツ(滅菌スピッツ)、嫌気ポーター。
7)病棟、外来で採取された検体は、速やかに細菌・ウイルス検査室に提出する。
8)休日、夜間に採取された場合には時間外検査室に提出するか、直ぐに提出できない場合は、直ちに4℃で保存し、24時間以内に細菌・ウイルス検査室に提出する。
9)検体量は消化液は5~10mL。胃液は10mL。
測定に及ぼす諸因子 1)抗菌薬投与中の患者からの採取
2) 常在菌の混入
3) スライドグラスの汚染
検体保存情報 乾燥を防ぎ冷蔵庫4℃で指定容器の保存

検査法(最新) グラム染色 :Bartholomew & Mittwer法の変法(グラム染色用試薬「バーミーM 染色キット」) 2014/07/29 ~ 現 在
臨床参考値(最新)  
検査法(前回) グラム染色:Bartholomew and mittwer法  ~ 2014/07/28
臨床参考値(前回)