大腸菌ベロトキシン検出検査 |
略 称 |
|
担当検査室 |
細菌( TEL:2424 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
培養分離菌で2~3日 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
大腸菌のベロトキシンの検出 |
臨床的意義 |
出血性の大腸炎を起こす腸管出血性大腸菌は感染によりベロトキシンと呼ばれる毒素を産生する。本菌による感染症は、感染症に基づき3類感染症に分類され、全数届出が義務付けられている。さらに、2006年4月からは溶血性尿毒素症症候群発症例に限り、便からのベロトキシンの検出あるいは患者血清からのO抗原凝集抗体または抗ベロトキシン抗体検出によって診断した場合も届出が必要となっている。ベロトキシンには抗原性の違いにより、ベロトキシン1型(VT1)とベロトキシン2型(VT2)がある。このうち、VT1の抗原性は志賀赤痢菌1型の産生する志賀毒素と同一と考えてよい。VT2にはさらにいくつかの変異体が知られている。このベロトキシン産生性が本菌の細菌学的な最大の特徴といえる。VT1、VT2単独あるいはともに陽性の場合VTEC(ベロトキシン産生性大腸菌)と推定される。 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力不可 |
採取容器名 |
糞便容器(白色) |
サンプルの種類 |
便、または大腸組織より分離された病原性大腸菌をBHI寒天培地に接種し培養後、ポリミキシンB溶液に浮遊させ遠心後に使用。 |
測定日情報 |
ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日) |
検体保存情報 |
培養後の菌体,培養液はただちに処理を行うこと。逆受身ラテックス凝集反応用試料を保存する場合は-20℃以下に凍結して保存する。 |