一般細菌培養同定検査(生殖器系) |
略 称 |
生殖器系 |
担当検査室 |
細菌( TEL:2424 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2日~2週間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
膣分泌物の検査では①B群溶血レンサ球菌の保菌者検査、②細菌性膣症の検査、③膣炎の起炎菌検査、④淋菌検査(子宮頸管粘液を用いることが多い)が行われる。
このうち細菌性膣症は感染症ではなく、感染症を起こしやすい前段階(膣内正常細胞の変化)でその検査は検体のグラム染色標本の鏡検によって行われる。膣分泌物は原則として嫌気培養は行わない。 |
臨床的意義 |
B群連鎖球菌(Group B Streptococcus : GBS)は、新生児だけでなく、妊婦、老人、糖尿病・肝臓疾患の患者等でも感染症を起こすことがある。特に新生児では、命にかかわる感染症を起こすことがあり、新生児における、敗血症や髄膜炎、肺炎の主要な原因菌の一つ。髄膜炎が死亡原因となることもあるし、髄膜炎の後遺症として、聴力や視力が失われたり、運動や学習の障害などが残る子供もいる。妊婦では、膀胱炎や子宮の感染症(羊膜炎、子宮内膜炎)、死産を起こすことがある。
淋菌はヒトにのみ寄生し、性行為により感染し、尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、膣炎、子宮内膜炎、卵管炎をおこす。時には血中に入り発熱、心内膜炎、関節炎を起こすこともある。 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
綿棒 |
サンプルの種類 |
子宮頸管擦過物、子宮内膜、膣分泌物、外陰潰瘍物、帯下、悪露、精液、外陰擦過物、その他(生殖器系) |
測定日情報 |
ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
1)緑栓スピッツ(滅菌スピッツ)、プレインシステムP(スワブ)、ケンキポーターに採取する。
2)採取量はプレインシステムP(スワブ)や滅菌ガーゼで可能な限り擦過する。ACスクリュースピッツ、嫌気ポーター(子宮内容物、膿汁など)での提出は容器に採取可能な量 |
検体保存情報 |
冷蔵(4℃以下)で24時間保存可能 |