一般細菌培養同定検査(分泌液) |
略 称 |
分泌液 |
担当検査室 |
細菌( TEL:2424 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
2日~2週間 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
分泌液の検査は人体のどの部位から採取されたかにより起炎菌が異なることから検体提出時には採取部位を詳細に記載する必要がある。このことは検体のグラム染色において、菌種(菌属)を推定する場合や、培養検査でどの部位に由来するかにより検出菌叢を想定し、培地を選択するのに役立つ。 |
臨床的意義 |
分泌液から検出される病原菌は多種に及ぶ。
毛嚢炎・膿痂疹・蜂窩織炎・ひょう疽・乳腺炎などの化膿性炎症の原因菌は大部分S.aureusである。熱傷・火傷後感染や褥瘡感染の原因菌にはP.aeruginosaやS.aureusが多い。しかし単一菌種によることはまれで、E.coli、Enterococcus、B.fragilis群、C.perfringensなどの混合感染によることが多い。膿瘍の原因菌はその由来部位に依存し、偏性嫌気性菌を含む混合感染のことが多い。
<嫌気性菌感染症を疑うポイント>
・悪臭:膿・分泌液・穿刺液・喀痰(呼気が臭う)
・壊疽、壊死組織の感染
・各種膿瘍(肺膿瘍・脳膿瘍・皮下膿瘍など)
・歯周部・腹腔内・産婦人科領域の感染症
・抗菌薬投与後の下痢症(偽膜性大腸炎)
・アミノグリコシド系・キノロン系抗菌薬が無効の感染症
・材料塗抹で細菌陽性、好気培養陰性
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保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
採取容器名 |
綿棒 |
サンプルの種類 |
眼分泌物、眼脂、咽喉分泌液、耳分泌液、その他(分泌液)、母乳 |
測定日情報 |
ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
1)緑栓スピッツ(滅菌スピッツ)、プレインシステムP(スワブ)、ケンキポーターに採取する。
2)採取量はスワブや滅菌ガーゼで可能な限り擦過する。ACスクリュースピッツ、ケンキポーターでの提出は容器に採取可能な量 |
検体保存情報 |
冷蔵(4℃以下)で24時間保存可能。 |