抗酸菌薬剤感受性検査(結核菌群) |
略 称 |
|
担当検査室 |
細菌( TEL:2424 ) |
至急指定 |
不可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
培養分離菌で21~28日 |
結果報告時間(至急) |
- |
検査目的 |
結核菌薬剤感受性検査 |
臨床的意義 |
抗酸菌検査は検査所要時間に長期を要するため、CDCは1994年検査室に3つの要求を求めた。①塗抹検査結果を24時間以内に報告すること、②結核菌群の分離と同定結果を21日以内に報告すること、③薬剤感受性の結果を30日以内に報告することである。
結核菌の薬剤感受性検査は2000年の結核菌検査指針で1%小川培地を用いる比率法が推奨されてきたが、この方法で行うと感受性培地に接種してから判定まで約4週間の日数を必要とするため1か月以内に成績をえることが出来ない。
結核菌感受性ビットスペクトル-SRは、菌接種後2~3週間で判定が可能であるが、液体培地が陽性になる日数とさらに、菌を継代培養しておこなうので、1か月以内の報告は実際は難しい。
|
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
サンプルの種類 |
・細菌検査室に提出され、抗酸菌の分離培養を行う一次サンプル(血液、尿、喀痰、糞便等)全てが対象。
・薬剤感受性検査は分離培養後の発育菌が対象となる。 |
測定日情報 |
ルーチン時間帯のみ(時間外は翌ルーチン稼働日) |
測定に及ぼす諸因子 |
<干渉物質>
・セチルピリジニウムクロライドを含む試薬で前処理をした検体では、ミジットチューブで抗酸菌が発育しない、または、陽性になるまでに時間がかかるといった現象が起こる。
・ミジットチューブへの接種検体量が0.5mLを超えると、コンタミネーションの頻度が高くなるなどの性能に悪影響を及ぼす恐れがある。
<交差反応>
コンタミネーション |
検体保存情報 |
・血液を接種した培養ボトルは、速やかに装置にセットする。血液接種後、ボトルをすぐに装置にセットできない場合は、室温で保存し24時間以内に装置にセットする。
・血液ボトル以外の検体は冷蔵(4℃以下)で24時間保存可能。 |
その他情報 |
<成績について>
S、Rで報告
<薬剤の種類>
SM(硫酸ストレプトマイシン)、RFP(リファンピシン)、EVM(硫酸エンビオマイシン)、PAS(パラアミノサリチル酸Na)、INH(イソニアジド)、EB(塩酸エタンプトール)、KM(硫酸カナマイシン)、TH(エチオナミド)、CS(サイクロセリン)、LVFX(レボフロキサシリン)
|