トレッドミル検査 略 称 トレッドミル
担当検査室 心臓生理検査室(心電図)( TEL:6134 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 40分~80分 結果報告時間(至急) 40分~80分
検査目的 狭心症の診断と、心臓の運動耐容能、および運動による不整脈出現の有無の評価。
臨床的意義 安静時心電図では見られない変化を運動負荷により誘発する。
  1. 虚血性心疾患の診断,重症度評価,予後の判定
  2. 虚血性心疾患における薬剤の効果判定
  3. 不整脈の診断と評価
  4. 心疾患患者の運動耐容能と重症度の評価(心予備能評価)
異常値所見 陽性基準
負荷前と比較して
ST低下
・上行型:J点で2.0mm以上のST低下があり、ST部分は0.08秒以上下降が持続する。
・下降型 :J点で1.0mm以上のST低下があり、ST部分は0.08秒以上下降が持続する。
・水平型:J点で1.0mm以上のST低下があり、ST部分は0.08秒以上水平に持続する。
 ST上昇
・1.0mm以上のST上昇
不整脈の出現
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
トレッドミル Age Bruce、Age Bruce 1段とばし、Age Modified Bruce、可能な限り Bruce、可能な限り Bruce 1段
サンプルの種類 患者(心臓)
測定日情報 月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
患者準備,採取・提出上の注意 ・可能なら脱衣し易い服装で来院していただく。
・可能な場合、上履きを持参していただく。
・上履きを持参していただけなかった場合、靴下を履いたまま検査を行うか、裸足で行うかを選択していただく
(受入不可の基準)
・体動が激しく検査に協力いただけない場合
・歩行が困難で移動ができない場合
・左胸部に傷があり電極の装着が困難な場合。
・胸部に外せない包帯や固定具などがある場合。
・暴言・暴力など検査者に危険がおよぶ場合
・感染症患者は原則最後に呼び出しを行う。ただし、病棟および検査室の状況によっては適宜判断しこの限りではない。(待合患者との接触を極力さけるため要相談)
検査上の注意 【禁忌疾患】 絶対禁忌 ① 急性心筋梗塞発症早期,高リスクの不安定狭心症 ② コントロール不良の不整脈 ③ 症候性高度大動脈弁狭窄 ④ 急性あるいは重症心不全 ⑤ 急性肺塞栓または肺梗塞 ⑥ 急性心筋炎または心膜炎 ⑦ 解離性大動脈瘤などの重篤な血管病変 相対禁忌 ① 左冠動脈主幹部の狭窄 ② 中等度の狭窄性弁膜症 ③ 高度の電解質異常 ④ 重症高血圧 ⑤ 頻脈性不整脈または徐脈性不整脈 ⑥ 閉塞性肥大型心筋症などの流出路狭窄 ⑦ 運動負荷が十分行えない精神的・身体的障害 ⑧ 高度房室ブロック
測定に及ぼす諸因子 ① 交流障害
② 体動による筋電図の混入
③ 体体動および電極の接着不良による基線の動揺