ホルター心電図/12誘導/血圧 略 称 ホルター
担当検査室 心臓生理検査室(ホルター)( TEL:6133 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 翌日以降 結果報告時間(至急) 翌日以降
検査目的 標準12誘導心電図では現れない一過性不整脈の検出、狭心症などの虚血性心疾患の診断、ペースメーカー機能の判定に用いる。
臨床的意義 心疾患を示唆する症状,胸痛,胸部圧迫感,動悸,息切れ,などを有する場合,めまい,失神などの心電図変化を記録する。
  1. 狭心症
  2. 心筋梗塞
  3. 不整脈(頻脈,除脈,期外収縮,発作性頻伯,粗,細動,房室ブロック,洞房ブロック,その他)
  4. 人工ペースメーカーの機能評価
  5. 薬剤効果の判定
異常値所見 基準範囲
総心拍数(TB):10万±2万拍
心室性期外収縮(VPC):720拍以上で多発性、2形性以上で多形性とする。
VT 30秒未満をNSVT、30秒以上をsustained VTとしている。
SVPC 3連発以上をshortPAT、10連発以上をPATとしている。

チェック項目の基準
・Pause: 2.0秒以上のR-R間隔延長がみられた場合。
・PSVT: PSVTがみられたとき。
・Paroxymal AF:Paroxymal AFが認められた場合。
・AV block: I度、II度(Wenckebach)、II度(MobitzII型)、2:1AVB、高度房室ブロック、完全房室ブロックが認められた場合。
・SA block or sinus arrest:2秒以上のSA block、sinus arrestが認められた場合。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可 至急は要電話確認
ホルター心電図、12誘導ホルター心電図、血圧ホルター
サンプルの種類 患者(心臓)
測定日情報 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
患者準備,採取・提出上の注意 ・ホルター心電図・12誘導ホルター心電図・血圧ホルターは、検査当日は入浴できないため検査前日に済ませておくことが望ましい。
・シール類でかぶれやすい(水疱など)患者は医師に相談して下さい。
(受入不可の基準) 
①検査期間内の検査継続、②正しい検査機器の取り扱い、③決められた期日に機器の返却ができない場合
検査上の注意 レ線,MRI,CT,腹部エコー,UCGなどと重なっている場合は,それらの検査後,記録器を装着する。
携帯型の心電図記録機器を使用して,2日に渡り日常の生活を通して心電図を記録する。
電気毛布は,交流障害が心電図に乗るので使用不可。
入浴,水泳不可。
血圧測定は、6時~23時は30分間隔、23時~5時は2時間間隔で測定するので、血圧測定時は安静を保つこと。
測定に及ぼす諸因子 ①胸毛が多い患者は電極の接着不良によるアーチファクト混入
②電気毛布/電気カーペット等はアーチファクト混入(放射性雑音)
③お風呂・水泳は不可