尿素呼気試験 |
略 称 |
尿素 |
担当検査室 |
呼吸生理検査室(肺機能)( TEL:2236 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
40分~80分 |
結果報告時間(至急) |
40分~80分 |
検査目的 |
尿素(13C)製剤を服用する前後の呼気を採取し,呼気中13CO2変化量を測定する。
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臨床的意義 |
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃癌などの患者におけるヘリコバクター・ピロリ(H.pylori)感染診断、及びH.pylori除菌後の診断に用いる。 |
異常値所見 |
尿素呼気試験において、ユービット錠100mg服用後20分の⊿13C:2.5‰以上をH.pylori陽性と判定する。胃内のH.pyloriの菌体数と13C-尿素呼気試験法の結果(⊿13C値)は相関していない。 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
サンプルの種類 |
呼気 |
測定日情報 |
月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
検査前日:夕食は消化の良いものを軽く取り、21時以降は絶食とする。少量の水のみ、検査当日の朝7時ごろまでは飲んでもよい。タバコは検査終了まで控える。
検査当日:朝絶食
受入不可基準
・患者準備ができていない場合は、臨床側に確認し、検査中止または延期とする。
・患者が以下の感染症である場合
(麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎、結核菌排菌またはその疑い、2週間以内にすべての抗生剤・抗菌薬が投与されている感染症)
・他のMRSA等感染症患者においては午前中に限局されている検査のため原則呼び出しを行う。(待合患者との接触を極力さけるため要相談。ただし抗生剤を服用している場合は不可)
・検査に協力頂けない患者の検査は行わない。
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検査上の注意 |
検査の値に影響するため、下記の薬剤は2週間前から中止する。(内科外来指示のもと)
1) 以下の胃薬、胃薬+抗血栓薬、止瀉薬
(オメプラール、オメプラゾン、オメプラゾール、パリエット、ラベプラゾール、タケプロン、タピゾール、ランソプラゾール、ネキシウム、エソメプラゾール、タケキャブ、ボノプラザン、ガストローム、エカベトNa、タケルダ、キャブピリン、次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス)
2) すべての抗生剤と抗菌薬
*上記以外で影響があるか不明な薬剤があった場合は薬剤部ドラックインフォメーション(2554、2553、2544)に連絡し確認する。
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測定に及ぼす諸因子 |
・抗生物質、H.pyloriに対する静菌作用を有する薬剤(偽陰性)
・呼気中のCO2濃度が1%未満の場合には⊿13C値の再現性が乏しくなることがあり、⊿13C値の低値領域では判定に影響することがある。
・無酸症患者の場合及びHelicobactor heilmanii等ウレアーゼ活性を有する細菌が胃内に生息する患者の場合、陽性と判定される可能性がある。
・胃切除 |