腹部超音波+ドプラー |
略 称 |
腹部ドプラー |
担当検査室 |
超音波検査室( TEL:2237 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
15~30分
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結果報告時間(至急) |
10~20分
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検査目的 |
・腹部臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・消化管・骨盤内臓器)の形態異常、炎症の有無内部病変(腫瘤・結石等)の有無、
諸症状に対する原因検索の診断に用いる。
・腹部血管の血管径、血管内の血栓の有無や経過観察、血流状態、血行動態、側副血行路の有無を評価する。
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臨床的意義 |
・治療前後,術前術後の評価,再発,転移などの検索
・術前スクリーニング,術後経過観察
・治療効果判定,治療後の経過観察
・腹痛,血尿,発熱などの原因検索
・腹部臓器の精密検査,各種疾患の経過観察などに有用
・血栓、腫瘍塞栓の検索
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異常値所見 |
・肝内胆管拡張を伴い閉塞性黄疸を来たした場合
・総胆管欠席(有床上または肝内胆管の拡張を伴う)
・尿管結石(有症状または尿管の拡張が中等度以上)
・膿瘍(肝、脾、腎、腹腔内等)
・急性肝炎、急性胆嚢炎、胆石の嵌頓など
・虫垂炎、憩室炎、腸炎などに伴う消化管穿孔
・腹水の急激な増加(肝性脳症や浮腫、尿量減少を伴う)
・腹部大動脈瘤(痛みがある、血栓、解離性動脈瘤などを疑う)
・腫瘍塞栓、血栓による血管の狭窄、閉塞など
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保険情報 |
適用あり 疾患によっては適用なし |
オーター情報 |
入力可 |
サンプルの種類 |
患者(肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、胆嚢、その他血管、腸管など腹部全体、泌尿器、生殖器など見える範囲
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測定日情報 |
・月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
但し検査受付は16時15分までとする。
受付時刻が16時15分以降になる場合、検査技師2名以上、または医師の随伴で検査を行う。
・土曜日 8時30分から10時00分 病棟往診のみ |
患者準備,採取・提出上の注意 |
・原則として6時間以上の絶食が望ましい。
・往診検査は基本的に食待ちはなし。但し、医師の指示のある場合はそれに従う。
・往診に行く場合には病棟に連絡をし、確認する。
・感染のある場合は、原則として往診検査とする。
・可能な限り脱衣し易い服装で来院してください。
【受入不可】検査が行えない場合や可能な範囲で検査行う場合があります。
・体動が激しく検査に協力頂けない場合。
・腹部に傷がありプローブの圧着が困難な場合。
・腹部に外せない包帯や固定具などがある場合。
・暴言・暴力など職員に危険がおよぶ場合。
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検査上の注意 |
・食事をしてきた場合には検査結果記載時に食事から検査までの時間を記載します。
・検査内容、検査結果に大きく影響があると判断された場合には指示医に確認し、指示を得ます。
(胆嚢の精査で、胆嚢が食事の影響で収縮し詳細な検索が不可能と判断した場合など)
・疾患名によっては保険適用とならないため,通常は普通の腹部超音波でオーダ入力します。
・明らかに血栓,腫瘍塞栓がある場合,保険病名が付いている場合のみこのオーダを使用します。
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測定に及ぼす諸因子 |
・食事:6時間以内の食事摂取で描出不良
・体型:肥満、るいそう、円背、側弯などで描出不良
・手術による影響:臓器摘出、手術瘢痕で描出不良
・排尿:下腹部臓器、膀胱内、膀胱周囲の観察で描出不良
・他検査:消化管内視鏡、胃レントゲン撮影、胆嚢造影レントゲンなどでガスや造影剤に
より描出不良
・息どめ不良による血流測定困難
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