視覚誘発電位検査(VEP-F) 略 称 VEP-F
担当検査室 神経生理検査室( TEL:2669 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 約60分 結果報告時間(至急) 約60分
検査目的 フラッシュ刺激を用いた視覚誘発電位(flash stimulation visual evoked potential:VEP)は網膜から大脳皮質視覚野に至る電位変化をとらえることによって視機能を非侵襲的に評価する
臨床的意義 昏睡患者をはじめとして意識障害のため指標を凝視できない場合や協力できない患者、また乳幼児においてその視覚路の機能を検索するときに用いられる。高度の視力障害を呈する患者にも同様に応用できる。
さらに、ヒステリー性盲の検出にも補助手段となる。また、重篤かつ広汎な脳幹病変のため高度の除脳状態となり、大脳半球の機能状態が全く検査できないときには、本検査が唯一の検査可能な誘発電位となりうる。
光過敏性てんかんや光過敏性ミオクローヌスを呈する患者では巨大な閃光刺激VEPを示すことがあるので、その診断や発生機序の検索に用いられる。
異常値所見 ・反応の欠如または著明な高振幅、あるいは左右差のいずれかがある場合
・正常者の反応が大体5~10μVあるので、その数倍も高い場合には巨大誘発反応と判定する。
・頂点潜時の非対称については、主陽性頂点が明らかに同定できる場合で、その頂点潜時の左右差が正常平均値の3SD以上ある場合、潜時が長い方の眼を異常とする。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 患者(頭部)
測定日情報 検査室の業務時間は月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
患者準備,採取・提出上の注意 ・複数項目を同一日に検査すると長時間になる可能性があります。
・当日至急検査依頼の場合は検査開始時刻を含め電話連絡にて対応。
検査上の注意 頭皮に電極を装着する際、クリームを使用するため頭髪が汚れる。
検査受け入れ不可基準
・患者自身で着脱不可能なかつらを装着されている方。
・脳深部刺激療法(DBS)装置を使用されている方。
検査受付時刻が16時15分以降になる場合
・17時15分以降は患者急変時対応が困難になるため、16時15分以降の受付に関しては検査中の医師の随伴を条件に検査依頼を受ける。
測定に及ぼす諸因子 筋電図、体動、呼吸、発汗など