H波 |
略 称 |
HW |
担当検査室 |
神経生理検査室( TEL:2669 ) |
至急指定 |
可 |
時間外 |
なし |
結果報告時間(普通) |
約30分 |
結果報告時間(至急) |
約30分 |
検査目的 |
H反射は腱反射とほぼ同一の現象で脊髄全角細胞の興奮性の指標である。
S1神経根の障害の検出や腱反射亢進は痙縮の診断に応用される。 |
臨床的意義 |
・S1神経根の障害の検出
・脊髄前角ニューロンの興奮性の検出
生物学的基準範囲または臨床判断値
・H反射とM波の振幅比(H/M比):30~70%程度
・H反射の潜時:29.97±2.10ms(平均±SD) |
異常値所見 |
・痙性の強い人、脊髄の興奮性が増大している人 → H/M比増加
・末梢神経障害 → H/M比低下
・一側性の障害の場合、潜時の左右差が1.5msを上回ればS1神経根の障害の可能性が高い。
潜時の延長:アルコール、尿毒症などの末梢神経障害
潜時の短縮:脊髄係留症候群で低位脊髄円錐を伴う場合 |
保険情報 |
適用あり |
オーター情報 |
入力可 |
サンプルの種類 |
患者(四肢) |
測定日情報 |
検査室の業務時間は月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる) |
患者準備,採取・提出上の注意 |
・複数項目を同一日に検査すると長時間になる可能性があります。
・当日至急検査依頼の場合は検査開始時刻を含め電話連絡にて対応。 |
検査上の注意 |
・多少の痛みを伴う
検査受け入れ不可基準
・脳深部刺激療法(DBS)装置を使用されている方。
・植え込み型ペースメーカーまたは除細動器,埋込み型医療機器などを留置されている方。
検査受付時刻が16時15分以降になる場合
・17時15分以降は患者急変時対応が困難になるため、16時15分以降の受付に関しては指示医もしくは指示医に指定された代理の医師と必ず連絡がとれる状況であることを条件に検査依頼を受ける。 |
測定に及ぼす諸因子 |
・身長や年齢
・筋電図、体動、呼吸、発汗など |