神経反復刺激検査(RNS) 略 称 RNS
担当検査室 神経生理検査室( TEL:2669 ) 至急指定
時間外 なし
結果報告時間(普通) 30~90分 結果報告時間(至急) 30~90分
検査目的 重症筋無力症(myasthenia gravis;MG)やLambert-Eaton筋無力症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndeome;LEMS)などの神経筋接合部疾患の診断に用いられる。
臨床的意義 ・重症筋無力症(MS)
・筋無力症候群(LEMS)
・有機リン中毒(アセチルコリンエステラーゼ障害)
・先天性筋無力症候群
・その他(ミオトニー、Mcardle病、ボツリヌスや他の中毒症、周期性四肢麻痺、筋萎縮性側索硬化症)
などの診断に有用
異常値所見 反復刺激法における減衰現象の計測は、第1刺激による筋電位の振幅と、後続反応のうち振幅の最小のものとを比較し
その差を第1反応に対する比率(%)で表現する。
健常者では2~3Hzの低頻度反復刺激で、5~8%の変化が起きるに過ぎず、普通10%を基準範囲の上限とする。
実際には、筋の固定が完全で問題なければ、10%以下の変動でも神経筋接合部の異常を示唆する。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
サンプルの種類 患者(頭部、頸部、上肢)
測定日情報 検査室の業務時間は月曜日から金曜日8時30分から17時15分(病院営業日に準ずる)
患者準備,採取・提出上の注意 ・複数項目を同一日に検査すると長時間になる可能性があります。
・当日至急検査依頼の場合は検査開始時刻を含め電話連絡にて対応。
検査上の注意 ・多少の痛みを伴う。
検査受け入れ不可基準
・脳深部刺激療法(DBS)装置を使用されている方。
検査受付時刻が16時15分以降になる場合
・17時15分以降は患者急変時対応が困難になるため、16時15分以降の受付に関しては検査中の医師の随伴を条件に検査依頼を受ける。
測定に及ぼす諸因子 ・検査部位の皮膚温
・筋電図、体動、呼吸、発汗など
その他情報 神経反復刺激検査(RNS)には以下の検査オーダがあります。
・RNS
・RNS(右) 正中・顔面・副神経
・RNS(左) 正中・顔面・副神経
・RNS(両) 正中
・RNS(両) 尺骨
・RNS(両) 顔面