新型コロナ/インフルエンザ抗原定性 略 称
担当検査室 ウイルス( TEL:2496 ) 至急指定 不可
時間外 あり
結果報告時間(普通) 30分 結果報告時間(至急) -
検査目的 鼻咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液中のSARS-CoV-2抗原、A型インフルエンザウイルス抗原及びB型インフルエンザウイルス抗原の検出(SARS-CoV-2感染又はインフルエンザウイルス感染の診断の補助)
臨床的意義 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、コロナウイルス科ベータコロナウイルス属に分類され、約30,000塩基からなる1本鎖・プラス鎖RNAゲノムをもつエンベロープウイルスである。COVID-19は、2019年12月に中国・湖北省武漢市で初めて確認され、急速に全世界に感染拡大した。2020年3月にはパンデミック状態となり、以後、世界中で流行の波を繰り返している。2023年5月4日に世界保健機関(WHO)は、国際的に懸念される緊急事態(PHEIC)の宣言を終了したが、引き続きリスクの高い健康課題であり、長期的な対応が必要であるとしている。
インフルエンザはA型およびB型インフルエンザウイルスの感染による急性感染症で、わが国では毎冬国民の少なくとも5~10%、小児の30%以上が罹患するといわれる罹患率の高い疾患である。高齢者のインフルエンザによる肺炎は冬季の超過死亡の原因であるが、呼吸器系に限らず様々な合併症を引き起こし、小児では冬季の入院の主たる原因疾患であるばかりでなく、わが国では重症の脳症の発生が問題になっている。インフルエンザのリスクは臨床の様々な場面で配慮されねばならないが、従来のインフルエンザの診断はインフルエンザ様症状と周囲の流行や接触歴を合わせて臨床判断にのみ頼る状況であった。しかし、インフルエンザ抗原検出迅速診断キットによって一般臨床の場でリアルタイムのインフルエンザ検査診断が可能となった。現在はA型とB型を鑑別でき、冬季の基本的な検査のひとつとなっている。
保険情報 適用あり
オーター情報 入力可
採取容器名 専用綿棒(インフルエンザ)
サンプルの種類 鼻咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液
測定日情報 <ルーチン時間帯>
・細菌ウイルス検査室で実施
<時間外帯>
・救命救急センター:担当医が検査実施
・病棟:時間外検査室(内線2262)で実施
患者準備,採取・提出上の注意 ・採取後直ちに提出・検査材料として鼻咽頭ぬぐい液又は鼻腔ぬぐい液を用いる。
・検体量:鼻咽頭又は鼻腔を拭った滅菌綿棒1本分
<ルーチン時間帯>
 細菌ウイルス検査室(内線2424)に採取容器を取りに来てください。
<時間外帯>
 時間外検査室(内線2262)に採取容器を取りに来てください。
<救命救急センター>
 担当医が検査を実施する。オーダーラベルを貼り、結果を記入した救命救急センター迅速検査伝票を救命救急センター事務へ渡してください。
・救命救急センターからの検査キットの持ち出しは禁止です!
検査上の注意 経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種後一定期間は、 ワクチン由来のインフルエンザウイルスで陽性反応を示す可能性がある。
測定に及ぼす諸因子 【干渉物質】
血液に関して、記載した濃度では判定への影響は認められなかった。
全血(0.25%)

【交差反応】
1)インフルエンザウイルス
①Influenza virus A(H1N1)、Influenza virus A(H3N2)のA型インフルエンザウイルスは、1.0×10*5~10*6pfu/mLにおいて、Flu測定部の判定部[B]及びSARS-CoV-2測定部の判定部[T]での交差反応は認められなかった。 また、B型インフルエンザウイルスは、1.0×10*5~10*6pfu/mLにおいて、Flu測定部の判定部[A]及びSARS-CoV-2測定部の判定部[T]での交差反応は認められなかった。
②以下のインフルエンザウイルスとは反応することが確認されている。
A型インフルエンザウイルス(H1N1)(1.16×10*3TCID50/テスト)

2)以下の細菌・真菌(McFarland濁度標準液No.0.1相当の菌液)・ウイルス(Adenovirus 1.0×10*2~10*6TCID50/mL、Respiratory syncytial virus 3.2×10*5~1.3×10*6TCID50/mL、Human Metapneumovirus 4.26×10*6TCID50/mL)との交差反応は認められなかった。
①細菌・真菌
Mycoplasma pneumoniae M129、Mycoplasma pneumoniae FH、Streptococcus pyogenes
②ウイルス
Adenovirus Type 1、Adenovirus Type 2、 Adenovirus Type 3、Adenovirus Type 4、 Adenovirus Type 5、Adenovirus Type 6、 Adenovirus Type 7、Adenovirus Type 10、 Adenovirus Type 11、Adenovirus Type 14、 Adenovirus Type 18、Adenovirus Type 19、 Adenovirus Type 22、Adenovirus Type 37、 Adenovirus Type 40、Adenovirus Type 53、 Adenovirus Type 54、Human Metapneumovirus(A2a)、 Human Metapneumovirus(B1)、Influenza C virus、 Respiratory syncytial virus(A2)、Respiratory syncytial virus(B WV/14617/85)

3)他のコロナウイルスとの反応性
①以下のコロナウイルスとの反応性は認められなかった。
Human coronavirus OC43(3.40×10*7コピー/mL)、Human coronavirus 229E(5.60×10*7コピー/mL)、Human coronavirus NL63(4.70×10*6コピー/mL)
②以下の組換えコロナウイルス抗原との反応は1.0μg/mLで認められなかった。
SARS-CoV、MERS-CoV、HCoV-229E、HCoV-NL63、HCoV-HKU1、HCoV-OC43
③以下のSARS-CoV-2とは反応することが確認されている。
・B.1.1.7系統変異株(アルファ株)
 hCoV-19/Japan/QHN002/2020(2.02×10*0TCID50/テスト)
・B.1.351系統変異株(ベータ株)
 hCoV-19/South Africa/KRISP-EC-K005321/2020(5.10×10*0TCID50/テスト)
・P.1系統変異株(ガンマ株)
 hCoV-19/Japan/TY7-503/2021(3.22×10*1TCID50/テスト)
・B.1.617.2系統変異株(デルタ株)
 hCoV-19/USA/PHC658/2021(9.66×10*0TCID50/テスト)
・B.1.617.1系統変異株(カッパ株)
 hCoV-19/USA/CA-SU-15_S02/2021(2.55×10*1TCID50/テスト)
検体保存情報 保存不可。
検体は採取後、できる限り早く操作方法に従い試料調整を行うこと。

検査法(最新) イムノクロマト法(イムノエースSARS-CoV-2/Flu) 2025/04/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・(+)…陽性
・(-)…陰性
検査法(前回) イムノクロマト法(クイック チェイサーSARS-CoV-2/Flu A、B または クイックナビ-Flu+COVID19 Ag) 2022/08/19 ~ 2025/03/31
臨床参考値(前回) ・(+)…陽性
・(-)…陰性