百日咳菌抗原定性 略 称
担当検査室 ウイルス( TEL:2496 ) 至急指定
時間外 あり
結果報告時間(普通) - 結果報告時間(至急) -
検査目的 鼻咽頭拭い液中の百日咳菌抗原の検出(百日咳菌感染の診断の補助)
臨床的意義 百日咳の問題点は、百日咳菌の感染を見逃すことにより、症状の重症化・長期化、感染拡大が進むことである。特にワクチン接種前の乳幼児で重篤化しやすく、死亡例も報告されている。近年ではワクチンの効果が減弱した小児、青年、成人で感染が拡大している。
百日咳の治療には抗菌薬の投与が必要である。感染からできるだけ早期に抗菌薬を投与できれば、症状の改善及び感染拡大の防止が期待される。百日咳は、特異的な症状が無い場合、抗菌薬の投与が不要なウイルス性及び他の細菌性の急性上気道炎、喘息等の咳嗽症状との鑑別が困難である。そのため、検査結果に基づき百日咳菌の感染を特定し、抗菌薬の適正使用を図る必要がある。
保険情報 適応あり
オーター情報 入力可
採取容器名 専用綿棒(百日咳)
サンプルの種類 鼻咽頭ぬぐい液
測定日情報 <ルーチン時間帯>
・細菌ウイルス検査室で実施
<時間外帯>
・救命救急センター:担当医が検査実施
・病棟:時間外検査室(内線2262)で実施
患者準備,採取・提出上の注意 ・採取後直ちに提出
・検査材料として鼻咽頭を用いる。
・検体量:鼻咽頭を拭った滅菌綿棒1本分
<ルーチン時間帯>
 細菌ウイルス検査室(内線2424)に採取容器を取りに来てください。
<時間外帯>
 時間外検査室(内線2262)に採取容器を取りに来てください。
<救命救急センター>
 担当医が検査を実施する。オーダーラベルを貼り、結果を記入した救命救急センター迅速検査伝票を救命救急センター事務へ渡してください。
・救命救急センターからの検査キットの持ち出しは禁止です!
測定に及ぼす諸因子 <干渉物質>
1)出血を想定したヘモグロビン添加試験では、1,000 mg/dLまで影響はなかったが、血液を多く含む検体を使用した場合、メンブレンの着色によりラインの判定が困難となった。
2)下記に示す11種の成分及び8種の市販薬は、以下に示す濃度においては、判定結果に影響を与えなかった。
  アセトアミノフェン 2.0 mg/mL、アセチルサリチル酸 1.0 mg/mL、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
  1.25 mg/mL、イブプロフェン1.0 mg/mL、クレマスチンフマル酸塩 0.50 mg/mL、マレイン酸クロルフェニラミン
  1.25 mg/mL、グリチルリチン酸二カリウム 1.25 mg/mL、グアイフェネシン 5.0 mg/mL
  アジスロマイシン 1.0 mg/mL、クラリスロマイシン 1.0 mg/mL、エリスロマイシン 1.0 mg/mL
  含嗽薬①(ミルラチンキ含有)2.5 w/v%、含嗽薬②(ポビドンヨード含有)1.25 w/v%
  のど飴①(セチルピリジニウム塩化物水和物含有)10 w/v%、のど飴②(南天実乾燥エキス含有)1.25 w/v%
  口腔咽喉薬①(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含有 )10 w/v%、口腔咽喉薬②(ヨウ素含有)1.25 w/v%
  点鼻薬①(クロルフェニラミンマレイン酸塩含有)10 w/v%、点鼻薬②(塩酸テトラヒドロゾリン含有)10 w/v%
<交差反応>
 下記の百日咳菌以外の30菌種の交差反応性は、Bordetella parapertussis及びBordetella holmesii以外は全て陰性であった。検 討した濃度は、各菌種1.25×106 CFU/mLである。
1.Bordetella parapertussis(+)2.Bordetella holmesii(+)
3.Staphylococcus aureus subsp. aureus(-)
4.Staphylococcus epidermidis(-) 5.Bacillus subtilis subsp. subtilis(-) 6.Moraxella catarrhalis(-)
7.Escherichia coli(-) 8.Serratia marcescens(-)9.Klebsiella pneumoniae(-)
10.Pseudomonas aeruginosa(-)
11. Proteus mirabilis (-) 12.Streptococcus pyogenes(-) 13.Streptococcus agalactiae(-)
14. Streptococcus salivarius(-) 15.Streptococcus mutans(-) 16.Propionibacterium acnes(-)
17.Streptococcus mitis(-) 18.Streptococcus oralis(-) 19.Streptococcus intermedius(-)
20.Streptococcus anginosus(-) 21.Streptococcus pneumonia(-) 22.Enterococcus faecalis(-)
23.Neisseria meningitides(-) 24.Neisseria lactamica(-) 25.Neisseria gonorrhoeae(-)
26.Haemophilus influenza(-) 27.Haemophilus parahaemolyticus (-) 28.Haemophilus haemolyticus(-)
29.Haemophilus parainfluenzae (-) 30.Mycoplasma pneumonia(-)
検体保存情報 保存不可。
検体は採取後、できる限り早く操作方法に従い試料調整を行うこと。

検査法(最新) イムノクロマト法(リボテスト百日咳) 2025/08/01 ~ 現 在
臨床参考値(最新) ・(+)…陽性
・(-)…陰性