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低侵襲心血管手術(MICS・OPCAB) 自己弁温存・再建の取り組み

01ステントグラフト

従来は胸部あるいは腹部を切り開いて動脈瘤を確認し、その代わりに人工血管を縫いつけて埋め込む治療が一般的でした。
  しかし最近では、足のつけ根の血管から細い管(カテーテル)を挿入して人工血管を患部に装着する「ステントグラフト内挿術」が数年前より保険償還開始となりました。当院は腹部・胸部ともステントグラフトの実施機関であり全国でもトップレベルの症例数の実績があります。

02人工心肺を使用しない冠動脈バイパス術(OPCAB)

冠動脈が狭くなって胸痛がおこる状態を狭心症といいます。その狭窄を解除する風船治療で当院の循環器内科は全国トップレベルの治療成績を誇っています。
  ただ、すべての患者さんに風船治療が適切なわけではありません。心臓を栄養する血管は左側2本右側1本ありますが、その3本ともに狭窄があったり、左2本のつけ根に狭窄がある場合には手術が基本治療となっているのは、天皇陛下が冠動脈バイパス手術をうけられたことからご存知の方も多いと思います。  当院では陛下が受けられた手術と同様、両側の内胸動脈を使い、人工心肺を用いない低侵襲の冠動脈バイパス手術(OPCAB)を標準術式としており、過去7年400例近い予定手術で死亡率も0,5%以下と良好な成績を誇っております。


03大動脈弁形成

僧帽弁閉鎖不全に対する治療は、当院でも9割以上が弁形成術を行い良好な成績をおさめています。大動脈弁閉鎖不全に対する治療は多くの施設でも現在弁置換術が一般的ですが、当院では弁形成術を積極的に行い、良好な成績をおさめています。

04低侵襲心臓手術

通常の心臓手術では、前胸部にある胸骨という骨を縦に切断する胸骨正中切開というやり方で心臓に到達します。傷の大きさも約20-30センチに及びます。
  これに対し低侵襲心臓手術では足のつけ根の血管から管(カニュラ)を挿入し人工心肺という機械を駆動させ全身の臓器を潅流しながら、同時に肋骨と肋骨の間を利用して心臓に到達し治療を行います。心臓は胸の左側にありますが、右の肋骨の間から心臓にアプローチし、傷の大きさは6センチ前後と小さいので傷は目立ちにくく、女性は乳房に傷が隠れるためさらに目立ちにくくなります。

05自己弁温存大動脈基部手術

 大動脈弁輪拡張症やマルファン症候群など大動脈の基部が拡大する疾患では、患者さん自身の大動脈弁そのものは悪くなっていない場合でも、弁と大動脈を同時に置換する手術(ベントール手術)が一般的でした。当院では、患者さん本人の弁を術前にエコーや4DCTで詳細に分析し自己弁を温存して大動脈基部を修復する手術を積極的に施行しており、全国でもトップレベルの症例数を誇っています。


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