手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci)による胃がん手術

2018年4月より保険適用に

手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci)による胃がん手術が保険適用となっています。
当院外科では、ステージⅠ~ステージⅢをダヴィンチ(da Vinci)での手術適応としています。 ダヴィンチ(da Vinci)を用いて手術を行うことで、術後の膵関連合併症の発生低下が期待されており、当院における100例の経験からもその傾向が認められています。
術後の在院日数はおおむね7日となっています。

外科医師によるロボット支援手術

開腹手術でも困難だった操作が可能に

執刀医

サージョンコンソールでアームを操作する執刀医師

ダヴィンチ(da Vinci)手術では、医師は内視鏡の3Dカメラで映し出された鮮明な立体画像を見ながら手術します。この3Dカメラのデジタルズーム機能は、術部を10倍まで拡大することができます。また、手術操作時に用いるロボットアームは、人の手以上に器用な動きが可能で、狭い隙間でも自由に器具を操作することができます。ロボットアームの先端は医師の手と完璧に連動し、自分でメスを持っているような感覚で手術できることも特徴で、ロボットにしかできない動き(関節の360度回転など)が加わることで、開腹手術でも困難だった操作を可能とします。さらに、手先の震えが鉗子の先に伝わらないように手ぶれ補正の機能もあり、細い血管の縫合や神経の剥離など、緻密な作業も正確にできます。

ダヴィンチ(da Vinci)手術の適応

術野

モニターには精細な術野が映し出される

当院ではステージⅠ~ステージⅢをダヴィンチ(da Vinci)手術の適応としており、術式は幽門側胃切除や噴門側胃切除・胃全摘術などで行います。

ダヴィンチ(da Vinci)手術に要する時間

手術時間は平均で約4-5時間です。
従来の腹腔鏡手術と同等の手術時間となります。