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自宅で過ごしたいと願うがん患者さんのために、地域と連携して薬の管理や在宅支援を行う“かかりつけ薬剤師”を目指しています。

石原 泰子(BCOPS:Board Certified Oncology Pharmacy Specialist)

神戸薬科大学大学院卒・2002年入職。薬剤指導室勤務。日本医療薬学会認定がん専門薬剤師(2010年取得)。倉敷市出身。地元の整った病院で、総合的に患者さんの役に立つ薬剤師になりたいと思い倉敷中央病院に入職。

消化器病棟の薬剤管理指導など病棟活動を主体に行っています。抗がん剤治療を受けている患者さんも多いので、点滴スケジュール、副作用と時期、自宅での副作用予防と起こった時の対処などについて説明をしています。スケジュールを提示することで不安を解消し、主治医とのパイプ役として質問を聞くことが私の役目です。ターミナルの患者さんを家族の方と一緒に看取ることもあります。辛いことですが、亡くなった後にご家族が薬剤部にご挨拶に来てくださった時は「やってよかった」という気持ちと、「患者さんに私が助けていただいている」という思いを強く感じます。

資格取得のきっかけは、がん専門薬剤師の制度ができた時に取得条件がそろっていたこと。それまでもがん患者さんと関わる機会が多く、たくさんのことを患者さんから教えていただきました。資格は後からついてきたようなものです。がん専門薬剤師になったことで、カンファレンスや患者会・がんサロンへの参加、院内外での講師役など活動範囲やネットワークがとても広がりました。その分、視野も広がったと思います。患者さんと関わる時間が増え、知恵やアイデアが出てくるようになったのは大きな変化です。

まだまだ自宅で過ごしたくてもそのすべを知らない患者さんが数多くいます。薬の管理を含め、生活をトータルで見る力が薬剤師にはあると思うので、患者さんの“かかりつけ薬剤師”になり、在宅支援の力添えができる仕組みを実現していきたいです。