寺井副院長の部屋 前編

寺井副院長の部屋 前編

倉敷中央病院副院長 寺井 章人 先生
・日本泌尿器科学会専門医、指導医
・日本内視鏡外科学会泌尿器科領域技術認定
・日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定
・da Vinci Certificate
出身地:福井県
好きな食べ物:酒
趣味:家庭菜園・DIY・料理

先生、ラジオがお好きなんですか?
すごく立派なアンテナですね。

寺井副院長:
室外にとりつけないといけないけど、
そういう訳にいかないんで室内につけました。
ここはテレビ入ってないから、弱いからブースター買ってきて。
自分でつないでつけました。

ご自身で取り付けたんですか!
音響がいいですね。

寺井副院長:
 ウーファー(※)があるので。これでラジオを聴いたりね。
仕事をしながら、ぼーっとしながら聴きます。
ウーファーがあると音の厚みが違います。
大きくしすぎると下の階に響くね(笑)
いい音で楽しもうと思って。
できるだけ快適にせんと、息詰まりますからね。

(※)低音再生を担当するスピーカーユニット

絵画がたくさん飾ってありますね

寺井副院長:

絵は好きです。
これはシャガールの 「日曜日」という題名です。
福岡市美術館で非常に気に入って。復刻版のリソグラフです。
これはシャガールの「天に捧げる花束」
これはルノワール「春の花束」です。
フォッグ美術館で売っている絵です。
飾る場所がなかなかないんだけど。

快適なお部屋ですね!

寺井副院長:

快適にしないと気が済まんので。

医師を目指したきっかけ

先生のご出身はどちらですか?

寺井副院長:

生まれは福井市ですね。小学校4年の時から京都市に、親の転勤で。
それからずっと京都。

では、京都が長いんですね。

寺井副院長:

それから大学卒業して、研修医終わるまで25歳くらいまでは
ずっと京都ですね。10歳の時に京都に来て、
それから京大の大学院、助手、講師までいたので、
さらに14年くらい。
研修終わって5年くらいここ(倉敷中央病院)にいたんですよ。
1983~88年の5年間。
だからちょうど、僕が帰ってから瀬戸大橋が完成した。
数か月に一度、建設中の風景を鷲羽山のほうに見に行っていた。
何にもないところから橋脚やケーブルが建って。

医師を目指そうと思ったきっかけは何でしたか?

寺井副院長:

きっかけは・・・特にないですね(笑)
高校の時は、なんとなく行こうかと思ったけど。
面白そうだと思ったのかな。
今どきの面接だったら落ちてるかもしれない(笑)

なぜ泌尿器科へ進もうと考えられたのですか?

寺井副院長:

医学部5年生の夏休みに兵庫県の公立豊岡病院に
病院見学に行ったんですよ。
ほとんどの病院は内科とか外科とかメジャー系だけなんだけど、
なぜかそこだけ泌尿器科の見学がOKだったんです。
1週間くらい病院の宿舎を貸してくれてね。
そこに行って大変楽しかったので。

研修が充実されていたんですね。

寺井副院長:

そうそう、卒後3年目と1年目の若い先生2人で
腎摘をしていたんですよ。すごいでしょ。
その後、上の先生はT大学泌尿器科教授、
下の先生はA医大生化学教授になりました。
2人とももう定年退官されたけど。
たまたまそんな優秀な先生たちの所に行って
刺激を受けたんでしょうね。
2人に良くしていただきまして。
泌尿器科に入ったら、「入ったんか」と言われた。
楽しそうだなと思って。非常に単純な人なんで。

それぞれの共通認識が必要

地域エコシステムにかける思いを教えてください。

寺井副院長:

救急からの入院患者の高齢化が進んでいる。10年間でね。
救急から入院した患者さん、70代~90代が増えてきている。
ACPができていない施設入所や在宅医療の人が突然やってくる。
※Advance Care Planning 人生の最終段階の意思決定(人生会議)

これは医学的問題だけでないですから、
看護や介護が関係している人がどんどん入院するのは、まずいですね。
救命救急センターをやっている以上、
こういう方が入院されるけど急性期の治療が終われば
早期に転院してもらう必要がある。

地域の医療機関の役割分担が大事ですね。

寺井副院長:

それぞれの医療機関の役割があるから、
一律にこうしましょうといってもなかなか上手くいかない。
地域エコシステムという最終的な目標があるので、
共通認識のうえでやっていきましょうということが必要。
自院のことばかり考えていてはこの地域が成り立ちません。
まずは医療機関同志で丁寧に話をしていかなきゃ進まないかなと。  

先生が医師になった頃と今とで、
地域連携が変わってきているなという実感はありますか?

寺井副院長:

泌尿器科はもともと地域連携は大きく関係ない診療科で、
意識が低かったんですね。
泌尿器科は最初から最後まで診るので。
内科部門もあらへんのでね。
内科的なところも外科的なところも含めて診る。

今回はここまで。
次回も引き続き寺井副院長にお話を伺っていきます。
寺井副院長のプライベートをお話いただきます!


皆さんお楽しみに!