新人看護師としての1年間は、学びと成長の連続です。看護の土台を築くことができるよう、注射・採血、褥瘡ケア、フィジカルアセスメント、薬物療法やチーム医療に関わる実践的な内容を体系的に学びます。
多職種との研修で、職種を越えたつながりが得られるのも、当院の特長です。このページでは、新人看護師の1年間のスケジュールをご紹介します。

入職から2か月間の研修

  • 看護技術の演習…手順や根拠を確認しながらモデルを用いて演習を行い技術習得する
    (注射針・注射器など鋭利器材の取り扱い、採血、末梢ルート留置、輸液管理、血糖測定、インスリン投与、吸引、経管栄養、褥瘡予防ケア、医療機器の取り扱い、導尿、バルンカテーテル挿入、12誘導心電図など)
  • 電子カルテ操作
  • 【多職種合同研修】:コミュニケーション研修

3-5か月間の研修

  • フォローアップ①:入職後3か月の振り返り
  • フィジカルアセスメント①(呼吸・循環・意識)
  • 患者評価
    (口腔・嚥下評価、栄養評価、褥瘡リスク評価、認知症評価)
  • 入退院支援
  • 薬物療法(インスリン療法)
  • 【多職種合同研修】:医療安全(引継ぎ・患者照合)

6か月以降の研修

  • フォローアップ②:入職後6か月の振り返り
  • 薬物療法
    (薬剤アレルギー、麻薬の取り扱い、睡眠導入剤、術前注意薬、抗がん剤の取り扱い)
  • 看護と倫理
  • 酸素の取り扱い
  • 放射線暴露防止
  • 【多職種合同研修】:災害時の対応
  • 【多職種合同研修】:急変時の対応(一次救命処置)

年度末の研修

  • フォローアップ③:1年の振り返りと次年度の目標の共有
  • 【多職種合同研修】:ステップアップ

多職種合同研修

看護師だけではなく、薬剤師や臨床検査技師、理学療法士や事務など、さまざまな職種と話し合う機会が増え、顔見知りができることで互いの働き方への理解が深まり、日常業務でのコミュニケーションも円滑になります。職種ごとの考え方の違いを知ることで、それぞれが自身の現場で患者を支える重要な存在であることに気づき、同じ病院の仲間としての自覚も芽生えます。このような横のつながりは、当院が推進する職種間の垣根を越えたチーム医療の基盤となります。

1年目の学び