理事長挨拶
医療を取り巻く環境の大きな変化に対応

当法人は皆様方のご指導・ご支援をいただきながら、1923年の創立以降、地域の健康を守るため、「最新・最高の医学による最良の医療を温かい心で」提供したいという創設者大原孫三郎の思いを実現するために努めてまいりました。 2013年には公益財団法人に移行し、職員にとってゆるぎない心のよりどころとなる大原孫三郎の理念への回帰を意味する「大原記念」、長年地域の皆さまに安心感をもって親しまれてきた「倉敷中央」という病院名、さらに、保健・医療・福祉にかかわる多様な事業形態の集合体である「医療機構」を組み合わせた「大原記念倉敷中央医療機構」として定着し、今日に至っています。
人口減少・高齢化、デジタル化、グローバル化など経済社会が大きな潮流変化にさらされている中、COVID-19の荒波が世界をそして日本を襲い、我々は大きな苦難に直面しています。保健・医療・福祉に携わる人たちはその最前線にあって、職務を果たすことによってこの国をそして地域を支えています。コロナの衝撃から立ち直る日の遠からぬことを祈るばかりです。
これからの医療を取り巻く環境の大きな変化に対応していくためには、当法人の長い歴史に培われた伝統を生かしつつ、必要な改革を加えていく「伝統と革新」が必要です。そのためには常に創業の理念に戻りつつ、生起してくる諸課題に果断に取り組んでいかねばなりません。
当法人は地域医療支援病院や救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院等の指定を受け、地域のリーダーとして急性期医療を担う倉敷中央病院を核として、臨床医学研究所、急性期医療から回復期医療を担う倉敷中央病院リバーサイド、倉敷中央看護専門学校、病気の予防と早期発見に取り組み健康の維持・増進をお手伝いする倉敷中央病院付属予防医療プラザ、在宅医療・療養を支援する倉敷中央訪問看護ステーション、倉敷中央へルパーステーションから構成されております。これらの各施設が、地域の病医院、介護施設等と連携し、この地の医療水準を高め、皆様に良い医療、良質の生活を提供することにより、一層の社会貢献に努めてまいります。
長年にわたり大原謙一郎前理事長のリーダーシップにより築かれた成果を引き継ぎ、職員一同心をひとつにして、地域の皆様の信頼にお応えできるよう、一層努力を重ねつつ精進する所存でございます。引き続きご協力とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。