現役研修医は、こう見た!「広域連携型プログラム」

「どう思う?」現役研修医に聞いてみた!

広域連携型プログラムの話を聞く前後でイメージは変わった?

 事前に想像していたよりも柔軟性のあるプログラムになりそうで、研修医の人数も少ない環境ということもあり自分に合った研修を行うことができそうなのは魅力的に思えました。

 経験を積むことができるうえではかなり貴重ではあると思いました。県外での研修を半年も行うとは思わなかったです…。

 先生方の話を聞く前は、6か月の研修期間は短いのでは?、ちゃんとしたプログラムがあるのか?などの不安があったが、6か月という期間で研修医の将来の希望科に沿った研修がしっかりできることがわかりました。診療をするだけでなく、きちんとフィードバックをもらえるとわかって安心しました。

魅力的だな、と感じたことは?

 バックアップの体制はしっかりしているとのことだったので、主体的に行動できる人にとってはチャンスになりうるように思えます。倉敷中央病院内部の研修だけだと、医師としての価値観が均質化してしまいがちと思われるので、こういうバックグラウンドを手に戻ってきたジュニアレジデントがいると後期研修以降も含めて多様性という点で良い刺激になると思う。

 救急外来での経験を多く積めること、他病院のシステムについても知ることができることは、魅力的ですね。

 外科系なら学ぶべきこと、できることをクリアしてステップアップしていけば、後期研修医相当のことを研修できると聞いて魅力的だなと思いました。高齢化が日本の中でもかなり進んでいる地域であり、新しい取り組みをいろいろしていると聞いて、倉敷に戻り自分たちが1人前の医師になったときに経験したことが生かせそうと思いました。

不安に思うことはありますか?

 医療リソースも倉中と比較して少ない環境で、2年目という優位にできること/できないことの混在する状況で飛び込むのは少し不安があるかな…。

 自分がもしこのプログラムに入るとなると、1年目で当院での経験をどのくらい積めばよいか、明確な目標を立てておきたいと思いそう。

 1年目でいくのは正直きついと思うので研修は絶対に2年目がいいとおもいます。どういう感じで研修が行われるのかしっかり情報があると1年目の救急研修や内科外来、自主学習を目的をしっかり持って学べると思います。

 

後輩にヒトコト!

 診る患者が高齢者に偏ることになると思うので、若年患者の比較的多い内科や小児科などを考えている研修医にとっては選択しづらいだろうと思う(もちろん、そういう科を志望する学生は当該プログラムに応募しないと思いますが…)

 他病院についてもシステムを知ることができること、多くの経験を積めるので貴重な経験にはなりそうという印象。ただ2年目始まってからすぐに他院で研修を行うにあたり、1年目で明確な目標を立てておきたいというのと、どのくらいまで他院で行うようにならないといけないかについてはプログラムに参加するにあたり伝えておいた方がよさそう。

 倉中は外科が内視鏡をしたりするところを見たことなく、全体的に専門に特化しており、総合的な臨床の力をつけることがなかなか難しいが、北海道のプログラムの病院では訪問診療や総診を学ぶことができたりなど専門分野に限られず、幅広い経験を積むことができそうな気がしました。初期研修医のうちに総合的な力を学ぶことは専門プログラムに進んでも生かせる気がします。外病院の研修で北海道にでれるのはうらやましいです。