初期研修医 2023年採用-7

Profile

初期研修医(2023年採用)
出身大学:熊本大学
総合コース
「学生時代は、興味のあることに全力で取り組み、本当にしたいことを見極める時間。

研修先として倉敷中央病院を選んだ理由は?

 研修先を選ぶにあたり、「志望科である総合診療科と産婦人科の双方の研修が受けられること」「様々な分野に興味を持った同期がいること」「自分の興味があることに対して理解を示してくれること」の3点を基軸にしていました。
 大学の先輩が当院で研修していたこともあり、見学に来たところ、多種多様な症例を経験できる点や、将来進みたいと考えている公衆衛生や国際保健分野に対してサポーティブな環境、そして(実際に働いてみると時間をとってゆっくり見ることはほとんどありませんが)院内随所に飾られている絵画や温室、植物など”病院らしくない雰囲気”にも惹かれ、当院を選びました。 

実際の教育体制や環境はいかがですか?

 抱いた疑問に対して丁寧に教えてくださる先生がたくさんいらっしゃいます。
 研修医の間は患者さんから聞かれたけどうまく答えられなかったこと、上級医がカルテに書いているけれど調べてもわからなかったことなど、たくさん出てきます。当院には、その疑問に対する答えだけでなく、Uptodateでの検索方法やどのガイドラインを見るのがよいかなど疑問解決の術を教えてくれる、いわば「魚」を与えてくれるのではなく「魚の釣り方」を教えてくれるような指導医がたくさんいるなと感じています。

学生時代を振り返って

 学生時代は興味があることにたくさん打ち込みました。もともと中学生のころから途上国支援などに興味があったため、フィリピンやネパール、ケニア、カンボジアなど様々な国の医療現場を見に行ったり、医療以外の文脈で解決できる手段はないか1年間イギリスに留学して勉強をしたりとモラトリアム期間を存分に楽しんでいました。また、コロナ禍になり、様々なものがオンラインになったことで、他の大学の友人たちと熱帯医学や国際保健に関する勉強会を行い、学生時代後半は興味関心のある分野を深めることができる時間になったと思っています。
 た
だ、研修が始まって自分の知識量の乏しさに呆然とすることも多々あるので、もう一度学生時代に戻れるのならもっと医学に対しても興味を持ち勉強にも打ち込めばよかったと反省しています(笑)。

初期研修にあたり、心がけていることは?

 わからないことはすぐに解決することと患者さんと沢山話をすることです。
 研修医の間は、わからないことを「わかりません!」と自信満々に言える最後の時間だと思っています。わからないことがあればまずは調べて自分の中で仮説を立て、指導医に質問しています。例えば、AもBも同じ機序として覚えた薬なのにどうしてこの患者さんにはAの薬で、別の患者さんにはBの薬が投与されているのだろう、など些細な疑問でも思ったときにすぐに解決するようにしています。
 また、時間があるのも研修医の特権だと思っています。実際足繁く患者さんの所へ回診に行くことで「こんなことよそでは話せないんだけど、先生には話せた」や「治療の中でこの望みは叶えてほしい」など患者さんから伺うことができたことも多々あります。実際に上級医から患者さんの意向を聞いてきてほしい、などと頼まれた時は自分の存在意義を感じることができ患者さんへのより良い医療の提供に自分も貢献できているのかなと感じています。

医学生へのメッセージ

 かなり学生時代に好き勝手してきたほうだと思っていますが(実際1年留学し、7年間大学生生活を送っています)、それでも、これをしておけばよかった、あれをしておけばよかったと思うことばかりです。働き出すと思った以上に時間がないことを痛感します。興味を持ったことは何でも全力で取り組み、そのうえで自分が本当にしたいことは何なのかを見極める時間にしてください。
 その興味があることの一つに当院での初期研修も入れてもらえるととても嬉しいです。思い立ったが吉日、皆さんと院内でお会いできることを楽しみにしています。

2023年度採用 初期臨床研修医の声