院内教育計画

2年目研修

研修会名 対象者 目標 内容・方法
論理的思考に基づく文書作成 (1) 2年目看護師
  1. 論理的思考に基づいたレポートを書くために必要な知識を学ぶ
【講義と演習】
  • 論理的思考とは
  • 論理的思考に基づいた文章作成

看護と対人関係

研修会名 対象者 目標 内容・方法
看護観の育成研修会 ラダーⅠ以上
  1. 自己の看護観を養う
  2. 事例検討の意義と重要性を理解するとともに、自己の看護を振り返り、対象とかかわる自分自身をみつめる
【講話】
  • 先輩看護師の、印象に残る看護場面について
【講義】
  • 自己の振り返りとしての事例検討について
【事例検討会】
  • 受講者の書いた事例を用いて検討会を行う
  • グループ討議および全体討議
自己理解・他者理解とアクテイブ・リスニング 1 ラダーⅡ以上 *看護観育成研修が修了していること
  1. 他者との関係のなかで自己を知り、豊かな感性を身につける
  2. 体験を通して、“積極的に聴く”ということを学ぶ
【体験学習】
  • コンセンサスによる集団意思決定
  • 積極的な聴き方
  • グループカウンセリング
  • 交流分析による相互理解 等
自己理解・他者理解とアクテイブ・リスニング 2 ラダーⅢ以上
  1. 他者との関係のなかで自己を知り、豊かな感性を身につける
  2. 体験を通して、“積極的に聴く”ということを学ぶ
【体験学習】
  • 積極的な聴き方について、体験的に学ぶ

分析的思考

研修会名 対象者 目標 内容・方法
看護基礎セミナー1 ≪フィジカルアセスメント1:呼吸≫ ラダーⅠ以上
  1. 呼吸器系についてのアセスメント能力を養う
【講義・演習・グループワーク】
  • 科学的根拠をもってアセスメントができ、根拠に基づいた看護実践について考えることができる
  • 事例検討(呼吸音・呼吸数・酸素飽和度など)
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー1 ≪フィジカルアセスメント2:循環≫ ラダーⅠ以上
  1. 心血管系についてのアセスメント能力を養う
【講義・グループワーク】
  • 科学的根拠をもってアセスメントができ、根拠に基づいた看護実践について考えることができる
  • 事例検討(呼吸困難・胸痛・ショックなど)
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー1 ≪フィジカルアセスメント3:脳神経≫ ラダーⅠ以上
  1. 脳神経系についてのアセスメント能力を養う
【講義・演習・グループワーク】
  • 科学的根拠をもってアセスメントができ、根拠に基づいた看護実践について考えることができる
  • 事例検討(意識レベル・運動系症状を呈する患者のアセスメントなど)
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー1 ≪フィジカルアセスメント4:消化器≫ ラダーⅠ以上
  1. 腹部(消化器)系についてのアセスメント能力を養う
【講義・演習・グループワーク】
  • 科学的根拠をもってアセスメントができ、根拠に基づいた看護実践について考えることができる
  • 事例検討(腹痛・腹部膨満感など)
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー1 ≪代謝≫ ラダーⅠ以上
  1. 代謝について理解を深め、実践に役立てる
【講義・グループワーク】
  • 栄養摂取について
  • SGAの活用について
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー2 ≪薬物療法≫ ラダーⅠ以上
  1. 薬物療法についての基礎知識を高め、実践に役立てる
【講義・グループワーク】
  • 基礎的な薬物動態について(ハイリスク薬をもとに考える)
  • 薬物療法中の観察と看護について
  • 実践事例(観察・アセスメント・実践・効果)をまとめる
看護基礎セミナー3 ≪生活支援の技術≫ ラダーⅠ以上
  1. 生活支援の基盤となる「体位・移動」「食行動」について、科学的根拠に基づいた技術を再考し、実践する
【講義・演習・実践事例の報告】
  • 根拠をもってアセスメントができ、根拠に基づいた看護実践を行う
  • 小グループに分かれて、看護技術の演習
  • 研修の学びを活用して実践したことを事例レポートにまとめ研修会で発表する
クリティカルシンキング 1 ≪看護理論≫

ラダーⅡ以上

*平成30年度:看護記録担当者でこの研修を受けた事の内看護師は受講してください

  1. ロイ適応看護モデルを通して、看護理論と実践のつながりを理解する

【講義と演習】

  • 看護理論の臨床活用、看護論の選択
  • ロイ適応看護モデルの基本的枠組み
  • 看護診断の実際

【研修受講後、事例報告会に参加する】

クリティカルシンキング 2 ≪事例報告≫

ラダーⅡ以上(*看護理論研修を修了している)

  1. ロイ適応看護モデルを活用して、看護過程を展開し、その事例を客観的・批判的に考察する。そしてこれからの看護実践の手がかりとする

【事例報告と全体討議】

  • ロイ適応看護モデルを用いて、1事例看護過程を展開する
  • 事例レポートにまとめる
  • 発表会を行う

【患者の抱える問題を、ロイ適応看護モデルを用いて明らかにし、その問題の解決に向けて看護実践を行った経過をまとめ提出する】

*平成28年29年クリティカルシンキング1 受講修了者

看護研究 1 ≪論文の読み方と文献検索≫ ラダーⅡ以上
  1. 看護研究論文を読むことを通して、分析的思考の能力を養う
  2. 研究における文献検索の重要性がわかり、実施する
【講義】*看護研究委員会に委譲
  • 文献検索の方法、クリティークの意義とその方法について
【演習】
  • 研究論文を1~2題とりあげて査読し、討論する
  • 文献検索の実際
*研修参加後:平成30年度 院内看護研究をクリティークの視点で読み、課題を提出する(院内看護研究発表会にできるだけ参加する)
看護研究 2 ≪研究に取り組む≫

ラダーⅡ後半以上(「看護研究 1」が修了していること)

*1年間通して研修受講できる方(院外での発表を目指す)

  1. 看護研究に取り組み、看護を科学的に追究する態度を身につける
  2. 看護研究に取り組むことにより、一連のプロセスを学ぶ

【講義】*看護研究委員会に委譲

【形態】個別指導・グループ・報告会

  • 研究計画書を作成し、看護研究を最後まで行う
  • 研究計画書の作成から考察までのプロセスを学び、テーマに沿ってまとめ発表する

【発表会】

  • パワーポイントを用いて発表する
看護研究研修 1

看護師

*平成30年度看護研究発表に取り組む病棟の看護師で、メンバー(リーダー)は必ず受講してください。

  1. 看護研究について理解を深める
  2. 臨床研究における倫理指針

【講義】

  • 看護研究とは
  • 看護研究のプロセスについて理解する

*臨床研究審査について
この研修会は、「倫理講習会受講」に相当します

組織運営・リーダーシップ

研修会名 対象者 目標 内容・方法
リーダーシップ 1 研修会

ラダーⅡ以上

*3回の研修に参加できる者

*初回のみの申し込み

原則、途中でA/B日程間の変更はできません。

事前課題(レポート)

①「チームリーダーにおける自己の課題」

事前学習『行動科学の展開』

  1. チームリーダーとしての自己を認識し、その役割を果たすために必要な知識・技術・態度を学ぶ

【講義】

【講話】先輩看護師の講話
【カンファレンスの実際】

  • カンファレンスの運営: 現在の問題を解決するために“自分”がどうしていくか、リーダーとしてのカンファレンス運営を自己および他者評価する

【体験学習】

  • 効果的なリーダーシップについて

【課題レポート・振返りレポート】
【その他】

  • 研修から研修までの期間は、学びを実践する期間とする
リーダーシップ 2 研修会

ラダーⅡ以上(リーダーシップ 1修了者)

*事前課題(レポート)
(1)リーダーシップ1受講後の自身の課題について
(2)リームリーダーとしてリーダーシップを発揮した事例

  1. リーダーシップ 1修了後、自己の課題をどう実践できたか再考する
  2. 問題解決型思考について理解する
【事例検討会】
  • 研修前レポートの実践報告(リフレクション)
  • 事例を通して、チームリーダーとしての自己の傾向に気づき、今後リーダーシップを発揮するための課題が明確にできる
【講義】問題解決思考について
リーダーシップ 3 研修会

ラダーⅢ以上(リーダーシップ 1・2未修了でも受講可)

*初回のみ申込み要
*3回の研修に参加できる方・支援者:セカンドレベル研修修了者

組織管理論や変革理論の知識を業務目標立案・実践に活用し、その成果を明らかにできる能力を養う 【事前学習】
  • 『行動科学の展開』の自己学習(マネジメント、意欲と行動、状況対応リーダーシップ、計画と変革の実施等)
【講義】【業務目標の発表・意見交換】
  • 組織管理論や変革理論を学ぶ
  • 務改善や改革に関する自己目標を立案し、実践結果を発表する
  • 個人の業務目標(個人の目標レポート立案時期を考え、講義を組み入れる)
  • 学んだ理論やモデルを活用して、マネージメントやコーチングを行うことの意味が理解できることをめざす
  • 最終報告は、パワーポイントを使ってプレゼンテーションをする
キャリア開発と人材育成

ラダーⅡ(後半)以上

  1. 自己のキャリア開発と組織における人材育成の重要性とその方法について理解する

【講義】

  • 生涯教育の意味と自己のキャリア開発
  • キャリア開発における評価について
  • 評価の意義と必要性、自己成長に向けての自己評価のあり方

【グループワーク】
参考文献『人を育てる看護教育』

看護の質評価 ラダーⅡ(後半)以上
  1. 看護サービスの質評価について理解を深める
  2. 当院の提供している看護サービスについて評価し、看護の質向上にむけて考える
【講義と演習】
  • 看護サービスの質評価:構造、過程、成果
  • 当院の看護サービスの評価と課題

その他

研修会名 対象者 目標 内容・方法
看護と倫理 2 ラダーⅡ以上
  1. 倫理的感受性を育成する
  2. 臨床における倫理的問題に対し、倫理的判断をするための知識を学ぶ
【講義と演習】 *看護倫理委員会に委譲
  • 倫理原則・倫理綱領(日本看護協会)
  • 患者の権利と自己決定
  • 事例によるグループワーク
トピックス (急変事対応研修)

看護師
*定員30名

  1. 患者の急変の前駆症状を効果的に発見できる観察方法を習得する

【講義】【シナリオシミュレーション】

  • 患者の状態をアセスメントする

*急変時対応委員会
(RRSチーム)主催
(集中ケア・脳卒中リハビリテーション看護・救急看護)

トピックス (フットケア)

ラダーⅡ以上

*7回の研修に参加できる看護師 (10名程度)

  1. フットケアに必要な知識・技術を学び、実践できる

【講義・演習・実践報告】

  • フットケアの意義
  • 学んだことを生かし、看護実践に活用し、事例レポートにまとめ報告し、意見交換を行う
トピックス (人工透析を受ける患者の看護) 人工透析患者の入院する病棟看護師
  1. 人工 (血液)透析を受ける患者の看護について学ぶ
【講義】
  • 血液透析とは
  • 人工透析を受ける患者の薬物療法・食事療法
講師:透析看護認定看護師 戎谷典子
トピックス (化学療法を受ける患者の看護)

看護師

*3回の研修を受講できる者 (新採用者は除く。別途研修あり)

  1. 化学療法を受ける患者の看護について学ぶ
  2. 抗がん剤の取り扱いについて学ぶ

【講義】

  • がん化学療法の目的、適応、有効性について
  •  抗がん剤による副作用と対処方法について
  •  抗がん剤の安全な取り扱いについて  など
トピックス (認知症患者の看護)

ラダーⅡ後半~Ⅲ

*事前課題「ユマニチュード」DVD閲覧または本の抄読

  1. 認知症看護について理解を深め、看護実践し評価する

【講義】【実践事例の報告】

  • 認知症とは

患者にやさしい看護実践を考え、実践する

 

トピックス (教育担当者の研修) ラダーⅡ後半~Ⅲ
  1. 魅力的な研修の作り方とその評価について学ぶ
【講義】
  • 眠くならない魅力的な研修の作り方
  • インストラクショナルデザインを用いた研修企画(ニード分析、設計、実施、評価)を行う
チーム看護研修

看護アシスタント
介護福祉士
診療アシスタント
事務

  1. 病院方針に基づき、急性期病院においてより質の高い患者サービスが提供できる知識・技術・態度を身につける
  2. 当院の医療安全(感染防止・事故防止・情報管理・災害時の対応)について学ぶ
  3. 安全に看護ケアの提供について学ぶ
【講義】(1回目)
  • 倉敷中央病院について理解を深める。(高村看護本部長)他
【講義・グループワーク・演習】(2回目以降)
  • 情報管理について
  • 医療安全と感染防止について
  • 日常生活の援助(食事の援助・清潔の援助)
  • 一次救命処置(AED/BLS)