夜間病棟体験 初期臨床研修医の声

夜間病棟体験 初期臨床研修医が感じたこと

2025年度採用者の気づき・学び

3西 婦人科

チーム医療の一員として、
看護師の仕事内容を理解し、
お互いが働きやすい環境を知る

患者さんがより快適に過ごせるような工夫をたくさんされているのに気付けて、とても意義のある時間になりました。

夜の時間になったら、ブラインドを閉めて証明を変えたり、体位を変えたり、ポータブルトイレを用意したりと、一人ひとりに合わせて、処置や介助を行っていて、とても感動しました。また、術後の患者さんには気分や体調を丁寧に聞き、定期的な訪問でバイタルのチェックなどを行っていました。色々な仕事内容があり驚きました。また、薬の服用や、これから行う点滴の確認など、多くがダブルチェックを行なっており、ヒューマントラブルをできるだけ少なくするためのものなのだなと思いました。

夜勤の人との交代で、申し送りがどのようにされているのか、また申し送りをするときに注意することなどを教えていただき、実習が終わる時間もちょうど良い時間でした。とても勉強になりました、ありがとうございました。

2-3 血液内科

看護師業務の理解を深める

看護師の方々が、患者さんの生活背景や心情にまで目を配りながら支援をされている姿に接し、まさに「患者中心の医療」を体現していると感じました。診療だけでは把握しきれない患者さんの不安やニーズを、看護師が丁寧にくみ取り、それを医師や他職種と共有することで、より良い医療につながっていることを実感しました。

この経験から、医師としても一方通行の診療にならないよう、多職種と常に対話を重ねながら、患者さんにとって最良の医療を目指す姿勢が大切であると学びました。今後は、積極的に多職種と連携し、患者さんを中心とした医療チームの一員としての責任を果たしていきたいと思います。

3-7 救急科

看護師の業務内容や
患者さんとの関わりを理解し、
医師として円滑なチーム医療を
実践するために必要な
連携の在り方を学ぶ

医学部での実習では、看護師の業務に直接触れる機会はほとんどなく、具体的な業務内容を十分に理解できていなかった。今回の実習を通じて、看護師の方々が担っている多岐にわたる業務を知ることができ、初期臨床研修を目前に控えたこの時期に非常に有意義な経験となった。医療は医師一人で完結するものではなく、多職種の支えによって成り立っていることを実感するとともに、自身の医師としての立ち振る舞いについても考えさせられる機会となった。

3-13 呼吸器内科

看護師と一緒に行動し
業務内容の理解を深める

今回の病棟体験を通じ、今後最も連携するであろう看護師の業務を知ることが出来て良かった。

講義の中で看護師は医師とは異なる歴史の元に発展してきた職種であり、強く患者の立場に寄り添った考えを持っていることを知った。また、病棟を円滑に運営する役割が大きく、多くの書類、患者の日常生活の看護・ケア、診療の補助など、多岐に渡る業務を行なっていることを知った。24時間病棟運営を行うためチームで動いており、忙しい時間帯、人が少ない時間帯があることも知った。

特に印象に残っていることとして、入院生活に不満を持っている患者に丁寧に対応している場面があった。その患者は食事形態について強い不満を訴えていたが、丁寧な言葉でしっかりと時間を使い訴えを聞き、医師や他職種へどう対応するかチームで相談を行なっていた。治療をすることだけに意識が集中しがちだが、少し考えれば患者が気持ちよく病棟生活を行うことは、治療の一部とも言えるほど大切なことであると分かる。今後、患者が入院生活に不満やストレスを感じていないか気を配っていこうと思う。また、食事について楽しみにしている患者も多いということなので、食事についての相談があれば丁寧に対応していきたい。

病棟体験とはあまり関係がないかもしれないが、病室の扉の横に災害時の移動手段を示した表示があることを初めて知った。病棟には様々な工夫や有益な情報があるので、分からないことがあれば積極的に質問し、チームの一員として行動できるようになりたい。

9-7 消化器外科

看護師の業務を理解すると
ともに、円滑なチーム医療の
実現のため研修医として
すべきことを考える

お忙しいなかで丁寧に教えていただき、看護師の方々の業務について理解を深めることができる、大変貴重な機会となりました。

同時並行で何人もの受け持ち患者さんのケアや観察を行っておられ、その多忙さに驚くとともに改めて尊敬の念を抱きました。学生時代の実習でも、受け持ち患者さんについて、看護師さんの丁寧な観察記録に助けられたことを思い出しました。なにより、その多忙さの中で、病室の明るさを調整したり、寝る前に顔を拭かれてはと温かいおしぼりを渡すなど、患者さんに細やかな心配りをされていることに感銘を受けました。

また、チームで対応するという意識が徹底されていることも印象的でした。日々受け持ちの患者さんが変わる可能性があるため、次の担当者にわかるようにと確実に記録し残し、丁寧に引き継ぎ作業を行なっておられました。留意点や変更があった場合その経緯、また患者さんの特性などを共有することで、担当が変わってもギャップのないケアが行えているのだと感じました。

加えて、患者さんもリラックスされており、医師には言いづらいであろう不満をこぼす方もおられ、患者さんの一番近くでケアを行う看護師の方の強みを実感しました。またそこから得られる情報は大変貴重なものであると改めて感じました。

今回の病棟体験で、チームでの働き方や患者さんとの接し方について多くの気づきを得ることができました。貴重な機会をくださり、また業務中にもかかわらず対応して下さり、心より感謝申し上げます。